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西洋甲冑の腕鎧を磨く

頼まれた磨き作業が終わったので、これまたちょっと紹介♪

P1110385.jpg

↑画像のパーツは、西洋甲冑の右腕部品でごわす。
比較的新しいので、全体的に綺麗ですね。
この春から夏に掛けて使用し、梅雨や夏の汗で錆びが付いたらしい。
全体は綺麗でも、手首のところは汗のついた手で握るから、ピンポイントで錆びが付いてしまうのでした。(笑)

おまけに汗は塩分が含まれているので、空気中の水分で錆びる表面錆と異なり、その錆はいつまでも鉄の表面浸食し続けて、錆びが深く食いついてしまうと言うタチの悪い性質があるのでございます。だから錆の手入れは普段からこまめにしておかないと、いざ綺麗にしようと思った時に、錆が取れないなど、困ったことになってしまいまする。

そこでこの「腐食錆(ふしょくさび)」を取って下さいと頼まれた訳。
ここで厄介な点が2つ。まず一つ目は、鎧が新しいので全体が綺麗であり、手首だけ集中して磨くと、磨き色が異なってしまい、返って汚くなる問題。これはつまり、全体を磨かないとダメってことなのだー。
(;´ω`)
二つ目は、前述の腐食錆の問題。どれほど磨いたところで、所詮は磨きなので、表面に深く浸食した黒い錆はそう取れるものではなく、本当に綺麗にするには、ソフトグラインダでサラッと削らないと綺麗にならない。また白くなっても痘痕が残るので、光具合が凹凹なってしまう。

この痘痕を消すのは「磨き」(ポリッシュ)ではなく、「削り」(グラインド)じゃないとダメなんだけど、それは磨きとはちょっと違うので、やるのがたいへん。最終的には「削り+磨き」をしなくてはならず、けっこう面倒くさい。(笑) やれと言われれば金額と時間次第でやりますが、今回は急ぎと予算がある程度決まっていたので無理はせず、磨きだけでできるだけ綺麗にしてみました。♡





P1110388.jpg

↑で、こちらが磨き終わったところ。
ヽ( ´¬`)ノ
手首は浸食がひどかったので、良く見ると痘痕がうっすら残る。
依頼は「目立たなければ良い」だったのでこんなもんかな?♪

画面では醜いけど、肘や上腕にもボイボチ錆はある。
それらも取り、綺麗なところも全体的に整える。
こうすれば輝きが均一になるので遠くから見れば分からない。
完璧ではなく、ベターでよいのよね。
(^_-)v

もともとがそれほど汚れていないので、これはわりと楽だったかも。
面倒ではあるけど、ダメージが浅い、面積が狭いのはありがたい。

比較すると判るけど、最初は黄色っぽく、終わった後は青っぽい。
最初は油が付いているから、オイルの茶色が黄色く見えるのね。
触ると油が付くので手がたいへん。(笑)

磨いた後は、金属の青白いのと、反射が強くて紫外線が飛び込んで来るから、カメラでは青く見えるんですよね。良く聞かれるのは「ピッカピカにしないの?」。個人的には、バフ磨きで鏡面磨きにはしないん。なぜなら、ピッカピカのツルツルと綺麗にしすぎると、プレス機でやったように見えてしまい、頑張ったのに「機械ね」みたいにサラッと当たり前に思われるのが悲しいから、私は鏡面磨きしないザンス。

それにピカピカだと、ちょっとのこすれでも大きな傷に見える。
少しでも気になってしまい、気分が疲れる。
だからだいたい綺麗になっていれば良いと思う。

バフやポリッシュの機械やディスクはクソ高いけど、綺麗にしたいなら、多少無理をしてでも道具はきちんと揃えてやってみるのが良いと思うよ。自分で高い道具を購入するか、高価だけどプロにやってもらうかは選択の自由だけど、自分で綺麗にする達成感は、何とも言えないのでお勧めですよん。
☆^∇゜)



余談だけど、この腕鎧は最高級品クラス。
「その値段ってスクーター買えね?」とか言わないように。
私からすれば、それでも安いと思うのだよ。(笑)





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.28 2010 修理・改造作業 comment0 trackback0

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