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ベルト交換しました その2 終了

というわけで、こちらがベルト交換して作業が終わったところ。♡
なに? ベルトの色が変わっただけだろ!だって?
ザンネン。
改造前の画像と比べてみるがよろしい。(笑)

VFSH0026.jpg
↑胸当側面に着いていたベルトを取り、ベルトは背当側に付け直した。
もちろん新しいベルトで、他のベルトの色と合わせたよ。

歴史の本物の鎧では、ベルトは背中側から腰回りで腹で留めるけど、これは完全固定式で側面で固定してるタイプ。歴史的には見慣れないけど、この時代のものでは、そのように留めるものもあったので、完全に間違いではない。
歴史物は効率を考えて、片方がベルトで、片方が蝶番というのが多かったね。

バックルは胸当側に空けた新しい穴に移動して着ける。
真っすぐ綺麗に着ければまったく問題なしね。(笑)
といっても丸い形の上に左右同じに着けるのはちょっと難しい。

しかもこの巨大な胸当の鋲留めは至難の業。
なんせ鋲を留める時は、鋲台に乗せて打ち留めるのだから、こんな巨大なパーツを抑えながら綺麗にハンマーで留めるのは、けっこう慣れた人でもきついと思う。
真似して出来ない時は、助手でも雇いましょう。♡



VFSH0029.jpg

↑こっちは拡大画像ね。
改造前の画像と比べないと、こちらも変化は分かりにくい。

改造前の最初に説明したけど、大きすぎる側面板をカットしたよ。
60%くらいは切ったかな?けっこうザックリ切りました。
元々の持主がよほど樽型ボディーだったのでしょうね。(笑)

背当てに着いているこの側面板は、鎧を着る時に胸当の下側に入る。
合わせ面はぴっちりカットラインで合っているのではなく、このようにある程度重なっており、動いた時や、着用者のサイズが変わっても対応できるようになっているのね。
このへんは、西洋甲冑が組み合わさって飾っていたり、バラバラ部品で飾っていると分からない点だと思う。

それと、この側面板はちょん切って単なる縦長の板に見えるけど違う。
実際には縁がわずかにカーブしている。
なぜかと言うと、胸当は側面から丸い形をしているので、その部分と重なると、角が強く当たってしまい、奥までしっかり納まらなかったり、反発して脇が開いてしまうなどの現象が起きる。これは着用した時に初めて分かるので、単品で作ったり、単品改造だとそれが分からず、あとで困ったことになるのね。

だから重ねあわせた時に、胸当のカーブラインに馴染むように、わずかに変形させる。
地味で面倒臭いけど、西洋甲冑ではとても大事なこと。
(微妙すぎて文章では伝わらない!)

そんなことやらなくても、確かに力づくで着ることはできる。
でもこれをしておくと、鎧がサクッと気軽に素早く着られる。
苦労のくの字もない。(笑)
この時の気軽さと気持良さは、着たものでないと分からないね。♪


またあわせて、このような前後ぴったりスッキリ合わすには、全体のバランスも大事で、ただ物理的に切っただけでなく、全体の変形や歪みも調節しないとダメ。とりわけ中古などは長い間使っているうちにかなり変形していて、目で見て合っていても、着ると合わないことは良くある話。

だから整体師のように、全体を眺めては、歪みや変形を少しずつ調節する。
ステンレスの場合は硬いから、体重をかけてグイグイと変形させる。(笑)
そんな乱暴な!というくらい無茶な体重をかけて、微妙な調節を行う。
弱いと変形せず、強いと潰れてしまうから、この調節変形は難しい!

これを繰り返すと、さっきの側面板のカーブと合わせてぴったり合う。
良い西洋甲冑ほど無理なく利用者に負担をかけないから、形だけカッコいいとかじゃなくて、このような見た目や数値にならない部分がしっかりしているわけ。

と言ってもこの変形修正作業は結構面倒くさい。時間の割には気付いてもらえない効果なので、労力がかさんで割高になっちゃう。それを理解できる人だけが、対価以上に優れた着心地の良い西洋甲冑を着ることができる。
だから鎧は手間とお金がかかり、無理して買うのは危険なのです。
(*゚▽゚)ノ
最後は金属クリーナーで掃除すればあら不思議!
新品のように綺麗になるのだからお手入れは大切だね。♡





※画像文章の無断転載厳禁。
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.13 2010 修理・改造作業 comment0 trackback0

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