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首鎧を作ってみよう その21 感想

全部終わったので、最後に感想でも。

この首鎧も頼まれて作ったので、完成して渡すと手元に残らない。当たり前だけど、造ることが好きなので完成しておわっちゃうと案外興味がない不思議な感覚。買ったものだと大切にするのに、依頼されたものは忘れちゃうのは面白いね。(笑)

ただ毎度言われて困るのは「造った作品を見せて」と尋ねられること。
作品が手元にないから見せることができない。
さすがに何回も聞かれるとマズイなと思い始める最近。
少なくても写真くらい残そうかと考えてる。♪


今回は、ある程度決まったデザイン画を元に作った。設計図もないので、希望する条件を元に自分で考えた構造なので9割以上は新規オリジナルデザイン。もともと本物の西洋甲冑の部品ではないので困って悩んだけど、応用として未知のものにトライする経験は、さながらスパルタ式で、焦りながらも冷静に考える非常に実戦的な訓練になって良かった。

なんて笑っているけど「できね!」と放り投げたときは,ものすごい信用失墜とペナルティーがかかるから、それを考えると簡単に諦めることはできず、何日でも取り組むしかない。これが会社員やアルバイトならできなくてもヘタクソでも給料はもらえるが、創作でかかった時間に対してお代を払ってくれる気前の良い人はいないので、時間を掛ければかけるほど、時間あたりの労働賃金は奴隷並みに低くなる。だからまともに計算したり仕事にするとうんざりし、返って粗悪なもので完成させてしまおうと思っちゃう。そうなると本末転倒で、目指すものや理想のものが造れなくなってしまい、どこかでそれを誰かが背負わなければ、こんなバカな仕事はできない。
(だいたい無茶なことってのはそのパターンだね)

海外でも、手作りの兜や脛当てを作る人もいる。
単品で10万~20万するわけだが、当然注文はほとんど無い。
売れるのは機械でおおまかに作った1万円程度のものばかり。
目的が違うので、私は私なりにやるだけだけどね。(笑)



今回の製作は非常に複雑なため、それまでにない経験ができたと思う。
これを始めるときと終わったときでさえ、仕上がりは異なる。
分からなかったことも分かり、知らないコツまで発見できる。

こんな面倒で難しこと、少なくても自分のためなら製作しない。自分の作品なら誰も文句言わないし、制限がなければ気楽なもので、恐怖心も責任感もない。「俺はアーティスト!」なら自由勝手気ままに創作できるけど、着て動く鎧は全然別。ユーザー優先で、使えるようにしないとまったく意味がないよね。

そう考えると、この無茶すぎる作業は、時間を掛けた分だけ価値があると思う。至らない部分はたくさんあるけど、未経験で無サンプルでここまでできれば、とりあえず赤点クリア。欠点としては「頑丈に」とのことで、ずいぶんと重たくなった。(笑) 苦労したからもう二度と同じ物は作らないけど、現段階では最高の作品だと思う。


終わってからおまけの部品を着けてくれと頼まれたけど、後から希望されても構造上取り付けることができないが、使用者はそこまでわからないから、強引に形だけその部品を取り付けた。個人的には取って着けたようなショボイパーツなので好きになれないけど、どうしてもなので着けてみた。仕様変更や追加は御法度ね。♡
(後付けなので写真には写っていない)

何はともあれ、ひとまずお疲れ様~。
(*゚▽゚*)


P1100205.jpg

実質作業:約150時間
重量:約3.5g
材質:鉄1.6mm,1.2mm

実際には失敗や修正、アイデアや型紙などの準備にかなりの時間を使っているので、もっと多くの時間を費やしている。たぶん細かいことまで含めれば、200時間以上使ったと思う。
ゼロスタート&オール手作業だからそんなもんかな~♪
ヽ( ´¬`)ノ





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.29 2010 首の首鎧 comment0 trackback0

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