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脛当を造るぞ その15 最後に感想

つづき


 すべての作業が終わったので最後に感想などをまとめて終わりにするよん。
(・ω・)ノ

 「やっと終わった〜!」が正直な感想ですね。毎日をフルタイムで作業したわけじゃないけど、トータルで数ヶ月かかってしまった。頭の中では連続でのんびり2ヶ月くらいと思ったけど、初めと設定が変わったり、途中で腿当も改造しなければいけないことになったりなどが結構時間か借りましたね。
(;´・ω・)

 金属で人の体を包むことの難しさと、足首回り、膝の位置などはスゲ〜シビアなので、テキトーなサイズにすると骨が当たってゲームオーバーになっちゃう。だから骨が出ている足首回りはミリ単位で設定しなければならず、造形とは別に「位置を合わせる」「骨の形に合わせる」ってことが一番難しかったと思う。

EcLWkbQc.png

 鎧作業でも何でも、条件が少なければそんなに難しくないけど、希望が増えれば増えるほど掛け算として難度が上がって行く。前にも書いたと思うけど、条件と難度は足し算ではなく掛け算に上がって行くナリ。単なるなんちゃってオレ様脛当を作って喜ぶのではなく、様々な条件を何一つ問題なくクリアしなきゃならない。
(;´ω`)

 ただ作るだけから始まり、他人の脛の形にフィットさせる。前だけでなく前後のフル脛当で作る。フル脛当で前後が綺麗に隙間なく合わさる。形だけでなく仕上がりも綺麗にする。創作ではなく歴史的な形で造作する。腿当と連結して動かせる。鉄靴と合わせて自由に動くことができる。脚全体として身につけて自由に活動することができる。そして全体で見栄え良く作る。
(強度は材質の問題なので今回の条件にナシ)

 と、こんな感じで条件が厳しくなるん。そんなアホな!と思われるけど、これはやった者だけが解る。脛で苦労している海外の西洋甲冑師は多いし、脛の出来具合、脛のパーツの省略具合で甲冑師の腕前が解るほど。

lkhsJyxH.png

 フル脛当が綺麗にできると、あらゆる難しい要素が勉強できると三浦さんから教わったけど、その通りな気がする。だから今回作ってない腿当や鉄靴でも、技術的には難度は下がることになり「脛当に比べると簡単だよ」と思えるようになる。といってもパーツの構造知識は学ばないと身につかないけどね。

 資料探しであれこれ脛当を見て回ったけど、こんなに凹凸の激しい強弱のきつい脛当は見たことがない。イベントでそれっぽい太い脛当を着用している人もいるけど、脚の太い人は鉄靴が無いかシンプルなので、裾が極端に広がることはない。つまり今回のような上が太くて中が細くて、そしてまた裾がが太いなんてめちゃくちゃ難しい脛当を作る人はほとんど居ねーってことになっちゃいました。手間がかかるからみんな裾を広げないんだなと終わってから気づいたよ。
(´~`;)

72J_n7O5.png

 頂くことになったお代も、けっきょく資料や道具にすべて消えてしまうので、まったく利益にならない。よほどのバカでもなければこんなことするやつはマズいないかも。しか〜し、だからこそ終わってみると味わったことのない達成感があるのも事実。三浦さんが語る「超えられそうもない高い壁を乗り越えてごらん。クリアしたらものすごく成長するから」は真髄だと思う。

 課題を出した三浦さん本人も、終わってから「君がきちんと完成させられるか心配だった。だけど仕上がった作品を見せてもらって君を信じて間違いはなかったと思ったよ。想像していた作品よりずっと良い作品を仕上げて来たので驚いた。」と予想を超えた作品を作ったとすごい褒めてくれた。嬉しいですね♫

9_FZM7W9.png

 そんなことを思いながら「初めて造った歴史的西洋甲冑パーツは、もっとも難しい西洋甲冑パーツだった」、と冗談のような作業は以上でおしまいで〜す。いま振り返っても「始めてトライして、よくこんなもの使ったなバカじゃね〜の♪」と思ってる(笑)。

 知らない人から生意気だのコイツだの長年言われて来ましたが、ここまで達成すればそんな言葉も笑い飛ばせるようになりましたでございます。
☆^∇゜)

T6odjaG_.png

 しかし今回の経験作業は基礎勉強のゴールとして、すべてのスタートでしかない。自分はやっと小学校1年生に上がれたところだから、これからもっと上を目指し続け、格上の人を目指し憧れ頑張っていこうと思いますですのん。

 さて、ここまでで西洋甲冑師の基礎練習は修了。
西洋甲冑師の称号はまだまだ先じゃ。


 以上で感想と報告終了。
 なんだかまとまりない内容になったけど、最後まで読んでくれた人ありがとうございました。
ヽ( ´¬`)ノ

 おしまい


参考資料

実質作業:約330時間
重量:約1.0kg(片方)
材質:低炭素鋼、1.2mm、1.0mm

※腿当と鉄靴は既存の製品(中古)

腿当
改造時間:約30時間
重量:約2.5kg(片方)
材質:低炭素鋼、約1.25mm(アメリカ規格)

鉄靴
改造時間:約10時間
重量:約0.85kg(片方)
材質:低炭素鋼、約1.25mm(アメリカ規格)





※文章画像の無断転載厳禁
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.02 2016 新しく造る comment2 trackback0

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マクシミリアン1世
> 安井英舜さま
ありがとうございます。世界を見渡せば上には上がいるドラゴンボールの世界でございます。世界基準で見ると私は本当に子供レベルです。上を見るときりがないのですが、下を見ても成長はできないので、常に上が基準で精進しております。
でも、成長と時間のバランスが悪いので、老化のほうが先に来そうです(笑)。
2016.04.06 09:59
安井英舜
私などから見ると、完璧で素晴らしい作品にしか見えないです。
これだけのものを制作しても、なおも研鑽を怠らない姿勢には本当に頭が下がります。
ありがとうございました。
2016.04.05 06:19

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