つづき
前後と左右、両脚の裾を広げて追加修正が終わったところだね。

↑時間をかけて前後左右のセンターの反り返しの追加と、裾の広げを終わらせました。初めの形を打ってみて、1回目の試着してから、それを補正したところでございます。これで完成形ではないけど、もっと膨らませるのができ上がったことになるね。
左右ともまだきっちり同じ形になっていないけど、おおまかに追加で形が広がっていること(最大値)が取れれば、細かい形はあとで補正で直せる。まずは外形じゃね。これほど苦労するとは思わなかったけど、実際にはまだまだこれから手を加えなければならないので、先はまだ長いわけさ。

↑ほんでおおまかに外形ができたから、試しに鉄靴と合わせてみる。以前に試着してるから、鉄靴との関係はある程度イメージしてる。だから乗せただけでもだいたい問題ない。
こうして見ると、地面からの高さで厳格な高さの基準が定まってくる。高さが決まると骨の位置や関節の位置も厳密になってくる。それまで仮定されていた高さや位置の基準が見えてきて、ここから具体的に細かく詰めてくことができるのだわさ。このデカい鉄靴がなければこんなことしなくいいんだけどね。
しかしこの脚は太い!太い分だけ無駄に手間が増える!

↑高さが細かく分かるとと、くるぶしや膝の位置がはっきりしてくる。すると高さが設定されるので、上辺の余分が具体的に見えてくる。ある程度印をつけた位置と、実際の長さを仮定して、上辺の位置を新しく決める。脚は骨が当たるといたくて洒落にならないのでミリ単位で気を配る。
まだ少し余裕を持たせるので、切りすぎないように不要な上辺をカット。膝の裏は左右で肉と腱の位置が違うので斜めになっとりやす。あとは部品の縁を折り返すので、下辺と上辺の折り返した分で長さが短くなる分も予め計算に入れておかないとあとで極端に短くなるので注意じゃ。
ここまでが修正部分。あとどれくらい修正するか分からないので、最後の修正の前に2回目の試着をして形と長さを最終確認するのです。自分の脚や石膏像があるならそれに合わせれば楽だけど、ここにいない人間の脚の形にするのは相当難しくて、どうしても「初め、中間、最後」で3回は試着しないとリスクが高いと思う。手間がかかるけど石膏像がないのだから仕方ないやね。
全体がまとまったので、ひとまず2回目の試着をするのじゃー。
つづく
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