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「西洋甲冑造りた〜い」って思うとき その9

 「西洋甲冑を造りた〜い」と思ったときに、何をしたらいいか、の簡単なお話「その9」だね。昔に三浦さんからもらったアドバイスを思い出しながら、何となく書いてみたので、これから西洋甲冑を作ってみたい人は参考にしてみてね。
(・ω・)ノ

三浦アドバイス、その9
『初めは簡単なものから造るんだよ』
 修理や改造などをやってみて何となく作業に慣れたら、次第に自分で何か作ってみたくなる。そこでさ〜何かを作ろう!と情熱が涌いて来るんだけど、ここでフライングしてビッグなことをすると挫折するので、最初はシンプルなものを造ることから始めましょう!ってお話ね。

 西洋甲冑を造りたい!と思い立ったときは、カッコいい甲冑を見て憧れるのがよくある話だよね。でもそれはオリンピックの金メダリストに憧れるように、その姿と結果だけを見て輝く世界に憧れる。でもその結果へ到達するまでの裏側の練習や血のにじむような長い長い努力の様子は見てないし、その苦労は体験してないし想像もできない。

 西洋甲冑も同じで、昔の西洋甲冑もほとんど名工が造った作品ばかりだし、そうでない甲冑もベテラン作業員が造った甲冑ばかり。つまりどの西洋甲冑も経験を積んだ人たちが造った作品。そのような経験を積んだ人たちが造った西洋甲冑を見て「これ欲しいな」「自分でも作ろう」と思うのは・・・思うのは自由だけど、それが簡単にできると思うのはおこがましくて、そのベテランに到達するまでの道のりは遠く険しい。

 この地道な積み重ねは面倒だし、よく分からないので、こまけ〜ことはいいからとにかく造りたいんだ!って思う人はわりと多くて、西洋甲冑を造るぜ!と頑張る人はだいたいこの流れ。ここで問題になるのが情熱がありすぎて盲目になってしまうことで、一切の基礎勉強も知識もなく、とりあえずホームセンターで鉄板とハンマー買ってすぐ始めて、そしてせっかく初めて造るなら全身プレート甲冑を造るぞ!と初登山でエベレストを登ろうとするパターン。

 ベテランが造る作品を、未経験の人間がいきなり真似て同じことができる分けないよね。だから全身西洋甲冑を造ろうと爆裂スタートダッシュすると、出発した瞬間に壁に衝突して大破しちゃう。鉄が切れない、鉄が曲がらない、革が綺麗に切れない、鋲がまともに留められない、形も構造も歴史もデザインも分からない、道具も知識も技術もない。と初めの一歩を踏み出した瞬間にすべて止まる。

 これ笑い話に聞こえるけど、ほとんどの人はこのパターンで挫折するん。これまで何人も西洋甲冑造りたい君に会ってるけどみんな同じ。面白いほどみんな同じで、全部同じ轍を踏んでる。地雷があるから気をつけてと伝えてもみんな同じ地雷を踏む。基礎知識がないと造れないよと言っても先に作ろうとして撃沈する。

 西洋甲冑はほとんど車やバイクのような複雑なメカニズム機構なので、テキトーとかやると造れないどころか、バラされた部品さえも組立てることができない。だから構造や仕組み、原理や理屈が分かって初めて造ることができる。だから修理や改造で原理を勉強して経験を積むのが近道、って前の話になるんだけど、これを守る人はほとんどいない。
(ノД`)

 だから三浦さんの話のように「まずは修理や改造で練習しな」「まずは簡単なものから作りな」ってアドバイスになるわけどす。全身甲冑なんてそこそこの経験者でもなかなか造れない。ある程度造ることを経験しても、着たり動いたり歴史的構造にするなどの希望を満たすことはすごく難しい。これを無視して無理に製作すると、なんちゃってオレ様ファンタジー甲冑になる。

 全身は無理だから、とにかく簡単なものから造るのが順番。三浦さんはいつも「順番」が口癖だよ。おそらくどんな職業でも見習いは簡単な仕事からやらされるあれ。フランス料理の修業も皿洗いから1年間。ケーキ職人も仕入れと準備で下積み1年間。どんな世界でも基礎を理解してから1歩進むのが大原則。基礎をやってできるようになったらようやく実地にトライしてみる。

だから一番初めは自分が造りたいものは関係なくて「造れるものから造る」が大原則。甲冑パーツはいろいろあるけど、簡単な作りの肩当などは一番初めにトライしてみるのがいいと思う。コンパクトでシンプル構造の肩当なら特殊技術はいらないけど、基礎作業と構造がすべて入ってるから勉強や経験にはもってこいだと思う。

 「西洋甲冑を造りたい!」と思う人は、しばしばかっこいい兜や手甲から作ろうとするけど(9割り以上はこれ)、これも自滅行為的なのでホント避けてほしいにゃ。兜は甲冑マスターの称号を得るための最終試験となるほど難しいので、立派な兜を作ろうなんてのは無謀すぎるです。兜はプロでも一番苦労してますよ。

 手甲もまともなものを作ろうとするとかなり難しい。単純なミトン型手甲なら極端にそうでもないけど、そんなものを希望している訳ではないでしょう。スポーツプロテクターなら歴史構造を無視して自由に造れるけど、それも西洋甲冑じゃないくてスポーツプロテクターだから、勉強や知識とは関係ない自由工作になっちゃう。

 何かまとまりないけど、初めからすべての技術と知識は身につかないので、何か造るなら目的と目標を定めて、いきなりビッグなものを作ろうとせず、少しづつ練習として簡単なパーツから作って行くのが順番ですよ〜、と言ったお話でした。
☆^∇゜)

 三浦さんの格言。
「鎧の各パーツが造れないのに、どうして全身甲冑が造れるんだよ」

 最後まで読んでくれた人ありがとね。
(´ ▽`).。





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.19 2015 西洋甲冑を造りたい comment0 trackback0

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マクシミリアン1世

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