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「西洋甲冑造りた〜い」って思うとき その7

 「西洋甲冑を造りた〜い」と思ったときに、何をしたらいいか、の簡単なお話「その7」だね。内容は「その6」から続いているので通しでどうぞ。
(・ω・)ノ

 つづき

 鉄板は無理な力を入れなくても、ある程度コツが解るとそんなに極端な力を使わなくても曲がる。曲がるってのは2次元変形ではなく3次元変形でごわすね。2次元に曲げるのは手でも曲げられるけど、3次元カーブはカップ型にしたりなどの、X軸とY軸を一緒に曲げるなど、平面展開図やペーパークラフトではできない曲面をハンマーで打ち出すことだね。

 これはブログのなかでも何度も書いてるけど「鉄は堅い粘土」なので「ハンマーでこねてると形が変わる」とイメージしていると、時間をかけて3次元に曲げられる。頭の中で「形の変わらない硬い平面」と思い込んでいると、いつまでたってもできない。粘土をこねるイメージはとても大切で、自分もまだまだ未熟だけど、このイメージができるようになってから急に作業が楽になった。
ヽ( ´¬`)ノ

 技術の話はきりないけど、ようはこれが感覚的に学ぶ「まずは鉄を叩いてみなよ」になるわけだね。三浦さんの話では、教科書も先生も、それは「鉄」そのものだから、鉄に触れることでその性質を感覚的に学べるようになるとのこと。鉄は叩けば叩くほど様々な性質を見せてくれるので、やればやるほど面白い。硬いと感じるものも次第に軟らかいと感じ始め、この気持ちの変化がレベルアッなのかもしれない。

 「鉄が教科書で先生」。常にこれを意識してると鉄を大切にするようになる。「オレ様の腕力で支配してやる」な〜んて力任せに殴ってると、先生である鉄は逆らってまったく言うことを聞いてくれない。「もしもし先生?ちょっとおうかがいいたしますがよろしいでしょうか?」な気持ちで適切な力で鉄を叩いていると、鉄は素直に良い返事をしてくれる。肩の力を抜いて余計な力を使わず丁寧に叩くとは、そ〜言ったことなんでしょうね。

 1撃1打のハンマーもそうで、作業として機械的に叩くのでなく、1撃ごとに心を込めて目的を持って狙って打ち込むと、鉄は1撃ごとにヒントを教えてくれる。「これくらいでよいのか?」と思って意識して叩いて鉄が変形すれば「この力加減と角度でこれくらい変形するんだ」と理解でき、それを意識して何千回と叩いてると、自分の望むような打撃コントロールで自由な変形ができるようになってくる。だから「何も考えないでガンガン殴ってるやつは何時間やっても進歩はない」はそのことだと思う。

 とま〜長くなってしまったけど、「鉄を叩いてみよう」はこんな感じ。プロの人から見るとイロハのイにもならないこんな幼稚な話はくだらないと思うでしょうけど、何も知らないビギナーは右も左も解らないし、プロの人は忙しいからブログなんか書いてくれないので、こんな感想みたいなのでも何かの参考になればと思うところ。

IMG_7325.jpg

 他に何か鉄を叩く参考になる資料があればいいけど、現代では鉄を手で叩くことがなくなっちゃったから、書籍すらほとんどないのが現状。何もないよりは「これは初歩の参考になるかな?」と思う古い本をひとつあげておくね。

・新技法シリーズ『鍛金の実際』
〜美しい形を作り出す手と槌の技法〜
美術出版社、B5版、ハードカバー、約159ページ、基本モノクロ、定価2.800円(税別)、初版1978年〜

 これ以外ではあまり知らないけど、タイトルに「鍛金」「鍛造」の単語があれば類似する内容なはず。でも「鈑金」「彫金」だとなぜか他の分野になってぜんぜん違う内容なので、それらの本は西洋甲冑の鈑金作業に役立たないので気をつけてくださいな。

 どうにせよ、鍛金でも鍛造でも、もう現代では必要ないしやってる人も少ないから、それでいて道具もろくに売ってないし、前例も教科書もないけど、鉄板叩いて西洋甲冑作ってみたい人は頑張ってくださいな、と思うところで今回はお開きとなります。

 何かダラダラと長く書いたけど、最後まで読んでくれた人がいたらありがとうです。
(´▽`)ノ





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.21 2015 西洋甲冑を造りたい comment0 trackback0

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