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ドイツ剣術を学ぶこと 後編

 さてドイツ剣術を学ぶこと、のつづきですね。

 こんな感じでオーストリアで剣術団体を見学してから、ドイツ剣術の勉強をよりいっそうすることになるのでした。これまで漠然としていたことも確認したり、ごちゃ混ぜになっていたものを区別するなど、古い知識がずいぶんと改訂されたですよ。

 新しいことと深いことを確認すると、今までとはずいぶん異なる解釈になったけど、元の知識は習ったことだから、教える人の範囲でしか学んでない。日進月歩でドイツ剣術の知識が世界レベルで変化しているのだから、変化しているほうがむしろ自然なわけですよね。恐竜や宇宙の知識と同じで、常に知識は更新される。だから伝統武術ではなくて学問研究なのね。

 解釈が変わったこともあるけど、自分のなかでは武術書の書き起こしに目を通して「何が書かれているか?」「どのように書かれているか?」を確認したことで、技や動き、理念や目的が確認できたことがとても大きかった。原書に書かれた内容は確かに簡単な文章なので、読む人によってイメージする動きが異なるのも仕方ないと思った。
 
 でもこれは「どのように書かれているか?」ではなく、むしろ「どのように解釈するか?」のほうが大切なわけで、ひとつの文章でも人それぞれ思い浮かべるイメージの動きが異なり、同じ文章なはずなのに体現する動きが異なってしまう。だから「たぶんこの動きだろう」と銘々が発表して統一性がないのだと思う。

 「一体どれが正しいのだ?」と自分も頭を抱えたけど、どれが正解かは分からないわけで、けっきょくは人それぞれの解釈になっちゃう。そこで自分が考えたのは、その原文の文章も大切だけど「剣術として合理性が最も高いことが最優先ではないか?」と考えた。つまり「この動きは洗練された実用的な動きなのか?」と考えることですな。

 この考えを持たずに、武術書の文章だけをそのまま再現する人は意外と多く「この文章はこの動きだ!」みたいなことを動画で挙げているのをいくつも見る。でもね、確かに文章の通りではその動きだけど「どう考えてもそれはありえない動きだろ」と思ってしまうことは多い。敵が1手動く間に、自分が3手の動きをすることはできないわけで、そこには現実では合理性がない動きだと判断されるわけどす。

 またそれだけでなく、他の技と連動させてみると不合理になることもあり、剣術全体、他の技との関係で考えると「それはあまりに不自然な動きだろう」と導かれることもある。また文章には書かれていない点で、たとえば手が逆さになるとか、腕を前に伸ばすではなく腕はやや高く挙げるとか、そんなことを付け加えるだけで劇的に効果のある動きになったりすることもあるから、原文で書かれていないことを見つけるのも研究なんだなと実感する。

 そんな感じで動きを整理して持論を立て調べて行くと、海外でも同じような考えの人がいたり、同じ疑問に同じ仮説を持つ人がいるんだな〜、とか笑ってしまう。ネットは便利で世界は広いので楽しいでございます。これは一昔前では存在しない環境だ。
(´ ▽`).。
 
 はっきりしない古いドイツ剣術は、こうやって一つ一つ疑問を潰して、全体のクロスワードパズルを埋めるしかないのう。そんな感じでチマチマとドイツ剣術ロングソードの知識を集めては、単体の知識ではなく、トータルで理解できるように努めてる(楽しんでいる)。

 しっかりクロスワードパズルを埋めるには、できるかぎり関係ない情報をあまり拾わないようにしてる。これも三浦さんから言われた話のひとつだけど、何でもかんでも情報を拾いすぎると収集つかなくなるので、範囲と度合いを考え、集めては捨てて行くようにしないと情報に埋もれて死ぬそうな。

 この話をドイツ剣術で考えるなら、ドイツ剣術でも他の流派からの剣術は直接混ぜないようにしたり、イタリア剣術は参考にしても直接混ぜないようにしたり、16世紀のドイツ剣術を混ぜちゃいかんとか、それぞれが異なるものだと区別しないと収拾がつかなくなる。理解のためにいろいろ触れてもいいけど、必ず区別して扱うことだね。理解に混乱している人は、西洋甲冑でもドイツ剣術でも、だいたいごちゃ混ぜに見ている。

 これを意識すると、結果的に他の流派や剣術も確認することになっちゃう。違いが区別できるとは、それぞれの違いを理解すること。でもあれもこれも知識がないところまですべて目を通すと、範囲は無限に広がって限られた時間で謀殺されちゃう。だからある程度の線引きと区分をして、面倒な振り分けをするからこそ、原点であるドイツ剣術ロングソードだけにピントが合ってくる。

 今のところ、ようやくぼんやりドイツ剣術ロングソードが何たるかが見えてきて、その他の流派やイタリア剣術、16世紀ドイツ剣術などもそこから違いが見えて楽しいなと思えるようになってきて、奥深さと面白さが広がってきた感じ。ここまで手間と時間をかけ、言葉や区分けが理解できるようになって、やっと世界基準のスタートラインだ。

 乱雑なメモ原稿ももっと綺麗にまとめればドイツ剣術の本になるだろうけど、おそらくドイツ剣術ロングソードの基礎知識だけでも、とんでもないページにもなると思う。こんなマニアックな原稿をどこかの出版社が理解してくれるとは到底思えないけど、せっかくだからある程度まとめておこうかなと考えちょります。

 ウィキにもドイツ剣術のことは書かれているけど、あれは海外版の簡易コピペの自動翻訳みたいなもので、読んでもぜんぜん理解できない。こんなチンプンカンプンなら見ないほうが良いわけだ。あれを読んで理解できるなら、理解して説明してほしいくらいだよ。いつも思うけど、西洋甲冑でもドイツ剣術でも、きちんと学者が書物を書いておくれなまし〜、と思うばかりじゃ。


 とまぁ長くなりましたが、ドイツ剣術のお話はこれでおしまいにしましょう。また何か思いついたらドイツ剣術のこと書いておきますね。
ヽ( ´¬`)ノ





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.17 2015 ドイツ剣術 comment0 trackback0

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