FC2ブログ

ドイツ剣術を学ぶこと 前編

 これまたおもむきを変えて、珍しくドイツ剣術のことでも書いてみようと思うのでした。
(´ ▽`).。

 ドイツ剣術を習い始めて数年が経ちましたが、震災を境に実練習はパタリとできなくなってしまいましたね。それまで3年ほど無休で続けていたので基礎的な感覚は身について、やめても体に感覚が残ったのはありがたいタイミングだった。

 三浦さんからは「何でも始めたら3年は続けないと」と教わっているけど、バイトだろうとメイル編みだろうと怪獣通販だろうと、自分が何か始めたときは最低3年、または3の倍数年で物事に取り組んでた。3年やると良い具合に体に染み込むから3年刻みは大切だな〜と思う(言い換えれば人生でできることが限られるので的を絞れって意味もある)。
 
 さて、3年ほど体でドイツ剣術ロングソードを学んだあと、震災のあとは剣術の練習を続けるのではなくて、ドイツ剣術の調査をすることにしてみた。練習してるときも何となく気になることは調べてたけど、そのころは口頭で習うことが基本だったので、自分から具体的に調べることはわずかだった。

 震災のあと1年くらいは家の修繕で何もできなかったけど、その後にヨーロッパのオーストリアへ行くことがあったので、そこから改めてドイツ剣術に取り組むようになったのが大きなきっかけだったかな。オーストリアの剣術グループを見学したり、グループのシステムを聞くことで、ドイツ剣術を学ぶ姿勢に感銘を受けたのでしたよ。
(;´д⊂ヽ

 それからきちんと勉強しようと思って、今まで習ったこととは別に、自分で基礎から調べて、基本から理解しようと思った。習っただけだと「習っただけ」で終わってしまうから、歴史や時代背景、ドイツ語の意味や技の動きの本質、ひいては原書の確認と書かれている内容の確認などマニアックな方向へ進んでしまった(と言っても素人レベル)。

 改めて資料を調べるとすごい情報量でビビったけど、西洋甲冑と異なり、大量の情報に溢れていたのはある意味ありがたいなと思ったよ。西洋甲冑は記録がほとんど残っていないので、非常に難儀な思いをすることばかり。だけどドイツ剣術は資料が大量に残っているし、学者や研究者も多いし、情報はガンガン公開されるので、拾い集めて目を通すだけでかなり理解できる。

 といってもそれは何年も何百時間もかけて少しづつ情報を積み重ねながら独自に理解するもので、いきなりマニュアル1冊読んで覚えることはできないから、独学に近いような勉強を時間をかけてゆっくり調査することになった。単に文章を読むのではなく、いくつもの資料に目を通して、ひとつづつ意味と理由と根拠を確認する。これも3年ほど勉強し、学べば学ぶほど、調べれば調べるほど奥が深い学問だなぁと思う昨今なのでした。
(´ ▽`).。

 それまでは剣術スクールで習っていたので、習ったことはわかるけど、習っていないことはわからないし、根拠まで示せるかとなるとまったく示せず、それだけではひじょう〜に薄っぺらいと思った。自分がオーストリアで見学した剣術グループはとりわけ学術的グループだったので、試合の強さは二の次で、歴史探究する姿勢が自分にぴったりで素晴らしいと思ったわけでしたの。

 だから今の自分もドイツ剣術は学問や研究として取り組んでいる面が大半で、だからこそ西洋甲冑と同じで、単語の解明や武術書の理解などが探究されるわけだね。私のドイツ剣術の知識は、現在ではすでに初めに習った知識より何倍にもなって、今では「習った」ではなくて「調べて理解した」になってきた。

 独自の解釈も増え、必ずしも本に書かれているとは限らない知識ばかりになってきた状態。「そんなことどこに書いてある」なんて言われそうだけど、どこにも書かれていない持論も多いし、どこかに書かれてあってもそれ自体が学者やマニアの持論だったりするので、じつはあんまり根拠を示す意味は薄いなと感じる。世界中でも仮説や持論がほとんどなので、各々が判断するしかないみたい。強いて根拠を挙げるなら「昔の武術書にこう書かれている(と解釈)」としか言えないのかもしれないかな。

 こんな感じで一つ一つの意味や根拠を理解し、それぞれを合理的に分析していくと、不明なことが想像できるようになる。単体で理解できないことでも、剣術全体や合理性から多くのことが想像でき、これが恐竜化石のような空想仮説研究なんだなと思う。

 ドイツ剣術は伝統剣術ではないから、失伝したものを文章から復元する考古学剣術。しばしばこれを空想剣術と揶揄する人もいるけど、宇宙や恐竜、歴史や科学なんてほとんど空想(仮説)から入って、証拠はあとから探すもんだけど、頭の固い人はそうした科学を理解できないんだなとしばしば思う。空想剣術と見下す前に、膨大に書き残されている具体的な武術書に目を通してみなよ、と思うばかりだ。
(´ ▽`).。

 ドイツ剣術の歴史や人物、流派、影響、時代、技と名称とその単語の意味、技同士の合理性などが理解できれば、それぞれを説明できるようになるはず。「習っただけ」「読んだだけ」だとこれらに対しての質問は応えられない。以前の自分もそうだったけど、勉強して全体を理解することで概ね答えられるようになった。まだぜんぜん未完全だけどね。

 剣を振って強いのは剣士。術理を理解して伝えるのが学者。ドイツ剣術にはこの二つとその中間のタイプがあるけど、わたしゃ強くなくて調べものばっかしてるから学者剣術のタイプかな〜と思う。

 オーストリアの剣術グループのように、歴史学問としてドイツ剣術を理解するのはとても楽しい。これからも西洋甲冑の勉強と合わせて地道に勉強して行きたいと思うのでした。

 ちょっと長くなったので、ここで一区切りしますね。





※文章画像の無断転載厳禁
スポンサーサイト
.03 2015 ドイツ剣術 comment0 trackback0

comment

post comment

  • comment
  • secret
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackback

trackbackURL:http://armourer.blog64.fc2.com/tb.php/423-c286a539

プロフィール

マクシミリアン1世

Author:マクシミリアン1世