FC2ブログ

「西洋甲冑造りた〜い」って思うとき その2

 「西洋甲冑を造りた〜い」と思ったときに、何をしたらいいか、の簡単なお話「その2」だね。昔に三浦さんからもらったアドバイスを思い出しながら、何となく書いてみたので、西洋甲冑を作ってみたい人は参考にしてみてね。
(・ω・)ノ


三浦アドバイス、その2
『鋲(リベット)を留めてみな』

 鉄板がカットできるようになったら、普通はハンマーで叩いて形を作りたくなるんだけど、造形や形成は後で学ぶことで、その先にまず鋲を学ぶことがとっても大切だね。以前にも鋲について書いたけど、鋲は本当に重要な要素なので、絶対に学ぶ必要があるのだ。

 カットした鉄板を鋲でつなぎ合わせることで西洋甲冑の形と動きの表現がされるから、鋲が具合良く留ってないとまともな西洋甲冑にならないわけだ。ロボットのプラモデルで表現するならば「関節パーツに接着剤を付けないで組立てられるか?」みたいな。

 こうしたことが分かっているので、西洋甲冑を造るのも学ぶのも、とにかく鋲をしっかり学ばないとまったく話にならない。全部しっかりビッチリ鋲で固定するだけなら鋲など使わず、溶接で固定してしまえば良い。でも鋲はどれもほとんど圧着固定されていないからこそ、スライドして自由に動く構造になる。部位によって留める力と構造を使い分けることで、さまざまな機構を作り出すんだよね。

↓以前に作った鋲の留め方サンプル
IMG_6481.jpg

 鋲の種類とか難しいことは置いといて、一番初めの基本中の基本として「鋲がまともに留められるか?」が最も基本的な出発点になるよ。

 どれほど鉄板を綺麗にカットして、どれほど鉄板を綺麗に成型して、どれほど綿密に組み上げても、鋲がきちんと正確に留められなければすべては鉄クズになってしまう。動かない西洋甲冑では意味ないからね。だから1にも2にも「鋲が正しく留められるか?」はすべての基礎の基礎になるわけだ。

 細かいコツや強弱は別にして、とりあえず鋲をハンマーで打って留めてみる体験をしてみるのが良いでござる。鉄板に穴をあけて、鋲を通して、それをハンマーでかしめてみる。このとき同時に、ドリルで穴を空けることも体験できる。3mm、4mm、5mm、と穴をあけ、鋲のサイズに合わせて穴を空けて、その穴に鋲を通して留めるん。

 「穴を空けるなどバカでもできる」と思われているけど、実はバカではできないのだ。平面に穴を空けることは簡単かもしれないけど、西洋甲冑のパーツは長くて大きくて湾曲したパーツばかりなので、平面に固定(ジグ固定)できず、ドリルの刃の位置がズレてくる。ポンチを打ってもズレてくるから厄介。やってみると分かるけど、穴を空けるのですら常に苦労する(笑)。ムキになるとドリルは折れるし、滑って手を怪我するし、も〜まいっちんぐです。
(だから鋲留め体験は平らな鉄板でやってくださいね)

 そして「4mm鋲だから4mmの穴をあけたのに4mmの鋲が通らない!」とか「鋲がやっと通ったらもうひとつの穴には入らない!」とか、やってみると些細なことでつまずく。そのつど問題を考えて改善して対処していくと、こうした基礎の作業も日常作業になってくる。単純なことほど経験だなと思うよ。

↓いろいろな鋲
IMG_6491.jpg

 さて鋲を打つことだけど、こいつは意外と難しい。初めてはコツが分からないので、最初は鋲頭がぺったんこにつぶれる。固定の強弱を付ける以前に、未経験で鋲頭を潰さないように綺麗に留めるのはけっこう難しい。そしてまた、「叩いた裏面を綺麗に仕上げられるか?」も重要。乱暴に殴って留め、内側にトゲのように飛び出しているのを見たことあるけど、ありゃヘタクソ以前に論外ですぜ。
(´Д`;)

 海外西洋甲冑でもたまにあるけど、どれほど綺麗に鉄板を造形しても、鋲の留め方がデタラメで汚いと西洋甲冑としての機能は再現されず、まともに動けなくなる。だから鋲は、西洋甲冑の基本中の基本ってことになる。言い換えれば、鋲の留め方を見るとその人の腕前が分かるほどだ。だから鋲はスゲー大事だから、初めにできないと話にならないってことだね。

 プラモデルで例えるなら、パーツの間に接着剤がぐじゃぐじゃにはみ出して完成した、昔の小学生が作ったプラモデルのようなものだね。大人が作ったプラモデルは綺麗でカッコ良く憧れたものだけど、そんな仕上がりの違いだと思う。

 何はともあれ、鉄鋲をしっかり綺麗に留める体験をしてみましょう!のお話でした。
ヽ( ´¬`)ノ


 現代で鉄鋲はほとんど売っていないので、入手するのは簡単ではない。ネット通販もあるけど、注文の仕方がとても複雑で素人ではまず購入できない。鋲を入手するところから高いハードルなのだ。もし鉄鋲を体験練習してみたい人は有料で少量お譲りしますので、コメント欄からメッセージ送ってくださいな。
(´ ▽`).。

 長くなったのでまずはここまで。





※文章画像の無断転載厳禁
スポンサーサイト
.18 2015 西洋甲冑を造りたい comment1 trackback0

comment

-
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2015.07.22 03:03

post comment

  • comment
  • secret
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackback

trackbackURL:http://armourer.blog64.fc2.com/tb.php/417-d93005fe

プロフィール

マクシミリアン1世

Author:マクシミリアン1世