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放置品を磨いてみた 後編

つづき

 鉄板を磨いて形を整え、縁を折り返したところの続きですな。
前の工程は前のページを見てちょんまげ。
(・ω・)ノ

↓形と縁の折り返しが終わったら、つなぎ目部分を合体。叩いていると形が歪んでくるので、このつなぎ目がぴったり合うようにするにはかなり難しい。今回はテキトーなので少し隙間が残ってるです。
(ノД`)
袖の形は時代と様式で異なるので、どの時代を表現するかで形が変わるのも考える必要があるけど、これはイメージだったので、厳密な時代と形ではないんだよね。
IMG_6211.jpg

↓最終確認で形をチェックしてよく目を通す。
形をいじらないと決定したら磨き作業に入る。今回は丁寧に仕上げてないから、しっかりと「研ぎ磨き」はしていない。粗くざっと磨き上げるだけにした。研ぎ磨きはスゲー疲れるのでパス♪
IMG_6212.jpg

↓粗磨きが終わったら、中磨き、細磨きと進めてく。
磨きの世界から見るとこれでも「研ぎ」なんでしょうね。ヘアラインが見えるのは磨きではなく傷を着ける研磨の研ぎになるでござい。
IMG_6213.jpg

↓光の加減でちょっと違く見えるけど、磨きは完了。
磨きってテカテカに鏡面身書きするんじゃなくて、凸凹を整える感じだよね。テカテカだけにしようとすると青棒でバフかけちゃうんだけど、それだとウネウネがテカテカするだけ。鉄板の表面が一律に滑らかに見えるようにするには、日本刀のように研ぐほうが綺麗。今回は研ぎをけっこう省いてるから光の直線が少々ウネウネしてる。
IMG_6214.jpg

↓最後に仕上げ磨きをして完了。
覗き込んでみると細かい傷が残っているので「汚い」と思われるわ。だけど甲冑パーツは覗き込んで観賞するものではないので、離れてそこそこ綺麗なら良いではないか、と考える。ピッカピカに鏡面磨きすると、なぜかステンレスやクロムメッキに見えて返ってウソ臭くなるから困る。ほどほどの甲冑らしい磨きが良いと思ってまふ。そしてよく磨くほど表面の凸凹がないことに比例することが大切。
IMG_6218.jpg

 この手甲の袖パーツ、画像では分からないけど、平面で展開図を作って鉄板をただ丸めて円錐にしているだけじゃないんだよ。そうやって円錐だけでこの形にすると機械的な単純な形になって、袖らしい綺麗な形が出ないんざます。だから単に丸めるだけでなく、叩いてカーブ(反り)を付けている。反りとは、ラッパのような、富士山の裾野のような広がりカーブ。

 これはパッと見では分かりにくいんだけど、袖に向かって少し反ってる。だから直線定規を当てると隙間ができる(反ってカーブしているからね)。分からないくらいだけど、そのわずかな反りがあるだけでも美しく見えるのだから不思議だ!

 でもこの反ったカーブで袖の筒を作ろうとすると、力学的に鉄板が逆らってくるので、それを試みると丸くならないか、反らないかの、どちらかに強い力が生じて、どちらにも曲がらなくなる。無理をすると歪んでトンチンカンな形になって元の形に戻らなくなる。自分でやってみて、このへんがどうも難しかったみたいで、初めからやり直そうとこの品を放置してしまったんだね。一度歪んでしまうと初めからやったほうが早かったりする。
(´・ω・`)

 こうして目で見ても良く分からないわずかな反りを入れることで、手間が数倍にも増えるんだけど、この面倒さを知ってしまうと、この反りはまず省略することになる。

 以前にも書いたけど、西洋甲冑パーツにはほぼ直線的な構造がない。わずかにカーブすることで鉄板が張られて硬くなるので、平面に見えるようなところでもみんなわずかに湾曲してる。

 安価なインテリア甲冑など、光の反射ラインを見ると分かるけど、直線造形は光の反射が直線反射するからよく分かる。湾曲していると、光の反射も湾曲している。地味だけど、だからこそ立体が強く浮き出されてカッコ良く見える。
 「ショボい品ほど平面で直線」は覚えておいて間違いないね。
☆^∇゜)

 さて、これだけ仕上げても何かに使うことはないので、完全に意味のないサンプルに終わりました。持ってても要らないので、希望者がいれば安価でお譲りします。作業工賃からすると赤字だけど、日ごろ消耗品の費用がけっこうかさむので、その足しになれば助かる、なんて考えてま〜す。
 希望する方がいたらコメント欄から連絡くださいな(非表示にしてね)。
( ´¬`)ノ 

・ゴーントリット袖パーツ:¥4.800-(送料別)

この品は売却されました。





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.04 2015 新しく造る comment0 trackback0

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マクシミリアン1世

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