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上腕甲を作ってみました その4 磨き

 形が終わったから磨いて仕上げるよ〜ん。

 形が出来上がっているけど、いつものように表面は凸凹。このままパパッと磨いても綺麗にならないから、磨きの前に必ず「研ぎ」をしますですよ。読んで字のごとく表面を研ぐのですよ!カンナで削るようにね。
☆^∇゜)

 はっきり言ってこの作業が一番しんどいっす。磨くのは機械でもできるけど、研ぐのはどうしても手作業だから、力を込めて丁寧にやるしかないので、集中力と腕力がいる。下の画面は一番初めの途中ね。

 始めに表面のサビをガーって取り除き、今度は順番に研いでいく。業務用の堅いサンドペーパー#100とかでガリガリ削るよ。#100だから信じられないほど強烈な傷がつくっす。このときに酷い凹凸があれば修正するし、小さいものは研いで凸を削って平面にする。

IMG_3862.jpg

 研ぎが終わってあるていど平らになったらようやく磨きね。下の画像は磨きが終わったところ。光沢が出ると凸凹具合が余計に目立ってくるので、この段階で気に入らなければ修正したり、再び研いだりして極端な凸凹を整える。凸凹はわずかでも目立つから、初めのハンマーで乱暴ななことするとこのときに後悔するハメになるから丁寧を心がけないとね。

 あ、書き忘れたけど、研ぎが終わったらセンターラインを打出してありますよ。センターラインを打出したらそれを残すように磨いてある。センターラインは突起しているから、乱暴に研いだり磨くとあっという間に無くなって下手するとそこに穴があくから、乱暴に作業はできないのね。センターラインや筋を打出した甲冑の磨きかいかにたいへんか、このセンターライン一つでも嫌なほど理解できますです。
(´Д`;)

IMG_3869_201406111214157e8.jpg

 下の画像は、磨きを何度か繰り返して、磨きが終わったところ。光沢を出してこれだけ凸凹が消えていればいいのかなと思う。もっとやればもっと綺麗になるんでしょうけど、あんまり極端に綺麗にしちゃうと他の部品と光沢が合わなくなってダサくなるから、周りのパーツと光沢具合を会わせるのが大切だね。

 むかし有楽町へ行ったとき、信号待ちをしているとき前に立っていた汚いホームレスのおっさんが、綺麗なシャネルのバッグを持っていた。歩き出してもその姿に目が行ってしまったけど、結局全体と合わないとそれだけ不自然に感じるのだね。

IMG_3874_20140611120927540.jpg

 わたしゃ機械で計測したり、ノギスを使ってまで工作するのはどうも好きになれない。工業的にはもっと綺麗に造ったり計ったりすればいくらでも綺麗になるんだろうけど、そういった作品をよそで見るとどうしても不自然で違和感を感じるのね。

 だから手で造った感じを残したいから、計測した形ではなく「目で見た具合」をとても優先してる。博物館でたくさんの甲冑を見ていると、手作りの良さとスゴさをつくづく感じる。細かく観察すると、こんなに左右チグハグなのか!と驚くことあるけど、だからこそ機械も定規も無く手作りでここまでやったのかと感心できる。

 仕上げ磨きはまだしてないけど、後は仕上げをして完成ね。





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.21 2014 新しく造る comment0 trackback0

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