fc2ブログ

サレットを改造するのだ その3 改造中

IMG_1076.jpg

 細かい流れは省略ね。ヤスリをかけるとか、そう言ったことは書いても意味ないし、細かい1ミリ単位の位置決めなどは画像にしても伝わらないから、そんなことはやった人だけが体験して理解しておくれなまし。

 上の画像は、改造中の鉢金で、吊り天井の革ベルトを留めるために、ぐるりと穴をあけたり、ヴァイザーの開閉ボタンを取付けるための穴をあけたり、顎紐を留める穴をあけたりして、位置を細かく確認しているところ。右側面と左側面が同じではなく、大きさが違うから長さも違くて、左右同じにならなくてまいっちんぐ。

 面は3次元でカーブしてるし、左右の長さは違うし、いわゆるノギスや定規などは見事に使えない。本当にアナログ的な感覚ばかりだと思う。これはまだ溶接で造って比較的形が良いからまだましだけど、これが熱鍛の手作りだともっと形がいびつになるから難しい。アナログは恐ろしい!だが面白い!


 このように、穴をあけること自体はドリルで簡単にできるけど、穴の位置は非常に重要で、わずかでも干渉して問題が起きると開閉できなくなったりするから、どこにどうやって留めるかは、何度もシミュレートして確認することが大切で、ここが組立単純作業と数倍違う難しさだと思うのよ。

 たとえば、顎紐をつけたい場所を、先に勝手に決めてしまうと、鉢金革帯の穴と重なったり、反対にそれを避けようとして開閉ボタンの金具とぶつかってしまうなどがおきてしまい、そうなった場合はあとで修正が効かないのでマジ焦る。穴の位置もあるうえに、今度は取付ける順番もとても大事で、これを適当にすると組立ができなくなるので、何度も何度もシミュレートして組み立て順番を考える。こうして都合の良い場所と、都合の良い効果と、都合の良い組立順番を考慮して、ようやく全体が流れて行く。

 工業製品のように、決まったものを繰り返して行けば慣れで早く綺麗にミスなくできるんだろうけど、初めてのことって何が問題になるか分からないから、用心しすぎてちょうど良いのだと思うよ。先輩やマニュアルがあって、指導された通りにやれば簡単なんだろうけど、そんなのもないので、チャレンジする人は全て自分で考えてね。

 そこだけ、それだけ、を考えるがいかに簡単で浅いかよ〜く分かるので、考えるのは良い練習になるなと思う。なんせやり直しがほとんどきかないと言ったプレッシャーは、良い緊張感だと思う。そんなに考えなくてもできる、と思う人は行き当たりばったりでやってくれたまえ。

IMG_1078.jpg

各パーツの改造が終わったところ。
 ヴァイザーの形を整え、鉢金に必要な穴をあけて、不要な縁を削って、板が重なる部分を切ってカーブが合うように揃え、吊り天井に革帯を縫い付けて、顎紐を新規に造って、開閉ボタンを造って、全体の端にヤスリを入れて手触りを良くしたとこ。

 あとは全体的に磨いて組み立てるだけ。磨くと言っても、実際にはこの状態より輝きが失われるから磨くのじゃなくて、傷を増やすことになるんだけどね。
(´・ω・`)

 さて、磨きを加えてシミュレートしたように組み立てましょう!





※文章画像の無断転載厳禁
スポンサーサイト



.01 2014 修理・改造作業 comment2 trackback0

comment

マクシミリアン1世
ギシュクラ・ヤーノシュさん
見た目がそれほど変わらないので、たいしたことをしていないと思われますが、外身と中身は全く別の世界だと思います。車やバイクで例えるなら、ボディーやカウルの改造とは別の世界で、例えば表から見えないエンジンとかサスペンションとかの改造かもしれませんです。

目に見えないところほど小さくても大きな影響が出てしまうので、小さくて目立たないところに労力を裂きたくないと言った心境があるのだと思います。

三浦さんは「見えないところほど丁寧に。見えないからと手を抜くとすぐにボロが出る」と仰っていましたが、その言葉の通りかもしれません。
2014.02.03 14:38
ギシュクラ・ヤーノシュ
ちょっと改造するといっても、実際は大変な手間なんですね・・。メーカーもあと少し手を入れればと思うのですが、その一手間が大変なのですね。
2014.02.02 02:37

post comment

  • comment
  • secret
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackback

trackbackURL:http://armourer.blog64.fc2.com/tb.php/370-84b70195

プロフィール

マクシミリアン1世

Author:マクシミリアン1世