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古いゴーントリットの修繕 その7 感想

 最後にちょっと感想でも書いておしまいにしますね。

 オーバーホールとラスト仕上げの完成をしてから、元の持ち主の三浦さんのところにこれを持って行って見てもらいました。元の姿からずいぶんと変わったので、驚いて喜んでくれました。よくここまでやったと褒められましたバンザイ。
ヽ( ´¬`)ノ

 これを作った当時の、1970年頃の話もいろいろ聞くことができました。初めにも書いたけど、今とは比べ物にならないほどロウテクな時代で、その時代によく資料を集めて自作にトライしたなと思うけど、話を聞けば、それほど好きだったわけだし、情熱があったということなんだね。70年代前半は自分でも記憶があるけど、まだまだ世の中はみすぼらしい社会でした。

 木の電柱もまだあったし、舗装されていない砂利道と水たまりは普通だったし、ドブの蓋がしていなくて遊んでいると落ちて靴がヘドロだらけになるとか、ボットン便所もまだ多かったし、ビデオどころか、カセットテープも珍しい時代だった。そんなそんな昭和の古い時代に、三浦さんはこのゴーントリットを試作したのだ。

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 「修理がしっかりできれば、造るのはそんなに難しくないんだよ」と言われたように、いまではゼロからの製作は面倒くさいと思っても、どうにも歯が立たない高すぎるハードル、と言った難しさに怯えることは無くなった感じ。

 いつのまにそうなったかはまったく分からないけど、長い時間の中で地道に練習製作や修理を繰り返しているうちに、自然と感覚が身に付いたのかなと思うのでした。少なくても今回のこの作業は、5年前だったらこんなに綺麗にはできなかったはず。腕は道具や資格ではなく、いつの間にか身に付くスキル技術。三浦さんから技術を何一つ教わった訳でもなく、すべて自然に身に付いた技術と感覚なのでした。

 こうした感覚の変化が、いわゆる成長なんでしょうが、これは過去の自分と比較して初めて分かる感覚みたい。だから若いときにはこの感覚はなかったし、理解もできなかった。「他者と比較しているようではいつまでたっても成長しない」なんて言われたけど、それも年齢が上がって来ると何となく分かる気がする。他にやっている人、人の作品、そんなことと自分の技術を比較する必要は無いのだ。優劣なんか関係なく、人生一生勉強を続ければ良い、の教えの通りだと思う。

 さて、道具を買うのも、材料を買うのも、資料を買い集めるのも、定職もバイトもしない個人では、本当にしんどいけど、これからも地道に続けて行こうと思いまっす。10年なんて座ってるだけであっという間に時間が過ぎ去るね。もっとスキルとセンスを身に付けて、西洋甲冑の知識と技術を大切にしていこうと、このゴーントリットを見ながら思うのでした。
ヽ( ´¬`)ノ

 以上にて古いゴーントリットの修繕は終了よ。
 最後まで読んでくれた人ありがとさんです。





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.01 2014 修理・改造作業 comment0 trackback0

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