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手甲造りに挑戦 その19 指小札の調整

IMG_1822.jpg

形を整えたら、何度もこうやって確認するよ。
自信があるなら確認はしなくても良いけど、初めて造るものは基準がないので、自分は何度も何度もひたすらに確認しますた。それに合わせて親指つけねも形を変えたし、ナックルも微妙に形を変えた。幅も分からないくらいに微調整したかな。

やってみると分かるけど、指に使うこの小札は、正方形(四角)だと非常に機械的な形になっちゃうことが分かる。本物の写真をたくさん見ているので、どうしてあの艶かしい形になるのかずっと考えていたのね。どうやら微妙にカーブや角度がついているみたいで、それが分からないくらいの有機的な美しさになっているみたいだった。

なのでこれらの小札はただ四角いアーチ状の小札ではなく、爪先側をわずかに斜めに削り、微妙に台形にして、さらに3方をヤスリで研いで角度をつけるなどの加工を加えてみて、ようやく西洋甲冑らしい微妙な「生きた形」になったでござるが、この手間は半端ないくらい面倒くさかったのだギャフン!
(;ω;)

たぶんこのわずかに削った台形も、0.5ミリくらいしか削ってないと思う。見ただけでは良く分からないからね。それでも結果的に美しく見えるのだかから、造形とは不思議なものだ。これが西洋甲冑の不思議なところで、創作芸術ではなく工芸的だけど決して工業的ではない存在。現代のカテゴリーに分類できないから、何かを学んでしまうと返って造りにくいと言うのもうなずける話だと思う。

こうしたちょっとのヤスリを一度でも入れると、ヘリの形が変わるので、ヤスリで形を修正したらヘリも修正しなくてはいけない二重手間。これを何度も繰り返したから3日くらいかかってしまった。何やってんだ自分!状態。(笑)

IMG_1824.jpg

全ての形が整ったら、指小札や手甲のパーツ全てに、上の画像のようなヘリ加工を加えて終了。切りっぱなしの鉄板は綺麗ではないので、こうやって全てのパーツのヘリに斜めにヤスリを入れるのが基本。海外の安物ではこういった手間はかけないけど、本物の西洋甲冑ではほとんどこんな感じになっているよ(低級は除く)。

こうしたヘリの処理は面倒だけど、仕上がりの印象が非常に良くなるので、時間に追われるものでなければ是非ともこの加工を加えてもらいところ。こうした処理をやって苦労しても、完成後にはそれ以上に報われる気分に包まれるので、仕上げの処理は大切に。
(^з^)-☆





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.31 2013 手の手甲 comment0 trackback0

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