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手甲造りに挑戦 その16 最後の調整

外見が全て整ったら、最後に中の加工でおしまいだ。
下の画像はパーツを分解したところだよ。黒い線は横板同士が重なっていたヘリの部分。見ると板の2分の1がおおむね重なり合っているのが分かるね。その重なっている部分は厚みが2倍になるからある意味ムダに重量が増える。だからこの部分はなるべく少ない方が良い。といって重なりがないと板のダンゴムシ構造は維持できない。

そこで一番動くセンターを残して、鋲の周辺のあまり動かない部分はカットしてしまうのでございます。ここは重なりが少なくてもズレる可能性は少ないので、大きくカットしても問題なし。カットすればカットするほど減量になるからたくさんカットしたいが、無理にやり過ぎると摩擦が減って動き過ぎてワニになるから、そのへんはほどほどに。

昔の西洋甲冑はこのへんの工夫が非常に匠で、二重装甲になっている部分のほとんどはこうした減量のためのカットをしているわけで、だから15世紀のゴシック甲冑などは、イタリア式でもドイツ式でも、こうやって板の重なる部分がカーブにえぐれているんだよ。ありゃお洒落のデザインであんな形になってるわけじゃないからね。

IMG_1759.jpg

あと最後にもうひとつ、鋲の穴も広げておきますよ。
鋲の穴は仮組立でぴったりになっているから、いまのままだと形やサイズを合わせるには都合が良いけど、使うことになるとちょっとカチカチすぎるから、多少あそびを入れるために、鋲の穴をちょっとだけ広げるのだ。どれくらい広げるか?、と、どの方向に広げるか?、は感覚的なものでございます。チャレンジする人は自分で考えてみてね。
☆^∇゜)

そんなこんなで、全体の細かい調節や修正、加工などがおおむね終わったのでございますよ。文字だと簡単に書いてあるけど、一つの行程でも長い時間かかるから、写真撮影はだいたい1日1回くらいしか撮れないのよね。だいたい夜に終わると撮影できないから、次の日に明るいときに撮影。どの作業もそんなペースかな。
(・ε・)

IMG_1758.jpg

これにて、甲本体の部分は一応終了!
残るは5本指である!
(・ω・)ノ





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.29 2013 手の手甲 comment0 trackback0

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