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アメリカ:ヒギンズ・アーマリー博物館へ その4

さて今度は、博物館の施設について。

下の画像は博物館1階にある図書室、ライブラリーです。普段は鍵がかかっているから、一般人は入れないのです。話を聞いたところ、このへんの周辺に住んでいる研究家や愛好家の集会場所になっているそうな。主に毎週水曜に集まることになっていて、ここで資料を見たり、意見交換したりして、西洋甲冑武器の研究会を開いているそうですよ。こういった学術的な場所が、団体に対して無料で開放されているなんてすごいですよね。

初め来た時はこの部屋には入れなかったのだけど、次の日に再びここへ来たときに「あなたたちはきのう来たから今日は無料でいいよ」とありがたい待遇を受けましたのん。そして図書館のことを聞いたら毎週の集まりで使っていると教えてもらい、ダメ元で、中を見ることはできますか?と聞いてみたら、いいよ、とオッケくれたのでした。(笑)

私たちが観光ではなく、資料収集の研究のために来たことが受け入れられたみたいでした感激! 鍵を開けて中に入ると、歴史、騎士、文化、服飾、銃砲、武器、西洋甲冑、古代、中世、近世、とあらゆる文献がたくさん並んで区分けされていました。とりわけ幻の古い洋書や、購入できないレアな西洋甲冑本があって、二人でわいわい感動していましたよ。今はじっくり読めないので、タイトルを記録したり、中身を確認するなどして、とにかく短時間で情報を集めるので精一杯だった。

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ほんのちょっとの時間だけど、こうして機会を設けてくれるところなどは、理解あると言うか、ナイス計らいだなと感心してしまった。予約してあった訳でもないし、メールでお願いしてあった訳でもないし、有料で入れてもらった訳でもないし、紹介で待遇されたわけでもないし、実績や功績を讃えられた訳でもなく、有名組織からの遣いでもなく、私たち個人の姿勢だけをくんでくれたのだから、日本ではあり得ない理解と待遇だよね。

さて次は、図書室を後にすると、こちらにどうぞと案内された。何かと思えば地下に通じる階段で、どうやら建物の地下は倉庫や作業場になっているらしく、特別な入口になってた。最初は何だか解らなかったけど、案内についていくと大きな地下室に着いたのでした。うお〜広い。

ここの地下は、建物が斜面に造られているので、地下でも片面は窓がある不思議な造りで、地震の少ない土地ではこうした造りは珍しくないみたい。そんなホールは運動場と言うか、活動スペースになっていて、いまでは中世剣術や中世武術を行う練習場になっているみたいで、壁にはドイツ剣術を中心とした当時の版画などが飾ってあってかっこ良かった。どうやらここにも剣術団体があるようです。

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ちなみに案内をしてくれたのはここの学芸員(キュレーター)で、日本の「学芸員」とはちょっと意味が違うかな。博士号を持っている事実上の部長さんみたいな責任者みたいな感じで、他は普通のスタッフみたいでした。この博士は17世紀のドイツ剣術の教本を手にいれて、それを翻訳出版した人だけど、その本を知っていたのでビックリしてしまった。う〜む、ドイツ剣術で意見交換ができなかったのが残念でならない!

下の画像も同じく地下のホール。壁には剣もかかっているし、倉庫には多くのスポーツ鉄剣が眠っていたのでびっくり。海外、いや日本以外の国では、ドイツ剣術は鉄剣で練習をするのが普通なので、日本で鉄剣にやかましいのはアホくさいなと思ってしまう。あ〜鉄剣でドイツ剣術やりたいな〜。

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ここの地下ホールを見せてくれておしまいと思っていると、博士が少ししたら戻ってきた。何かと思ったら兜を一つ見せてくれたのね。とっても地味な兜だったので、どの程度の知識レベルなのか試された感じだったので、マニアックに「鉄ですか鋼ですか?」と質問して「調べてないから解らない」と言う会話をしてマニアックぶりを表現してみた。

するとこちらにどうぞって呼ばれて大きな扉に案内されて入る。するとそこは甲冑武器の保管庫でした! まさかそんなところまで入れてくれるとは思わなかったので、倉庫がすごいことと、嬉しいことで、二重に感激してしまったよ。ただ感動してバカみたいにはしゃぐと素人みたいで嫌われちゃうし、かといってのんびりボーッとできないので、落ち着きながらもあれこれ見ながら写真を撮らせてもらったのね。

移動式大型棚がたくさんあって、保管中の西洋甲冑部品や武器などが大量に保管されていた。写真ではほとんど見えないけど、そのいくつかは手に取ってみせてもらうなど、貴重な体験と情報を与えてくれたので、本当にありがたいと思ったのでした。初めて来た外国人に、これほど色々見せてくれるところって日本にあります?

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せっかくなので、倉庫の様子もちょっと紹介しましょうね。





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.25 2012 海外旅行記 comment0 trackback0

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