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アメリカ:ヒギンズ・アーマリー博物館へ その3

おつぎも学習型展示の感想ね。

下の画像は、博物館の中にある講義ホールの様子で〜す。この博物館では、2週間に1度くらいのペースでこうした講習型イベントが開かれているみたいで、休憩しているときにたまたまそのイベント案内のチラシを見て、スケジュールを見たら偶然にも今日の午後だと気がついたので「これは見なければ!」となったのでしたラッキ。

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画像でははっきり分からないけど、子供向けのイスが並び、中央にステージが用意されてます。イスはけっこう小さいけど数が多いので多くの人が親子で見ることができますのね。この日は人が多くて、7割以上は埋まっていたと思うよ。

中央に見える緑の服を来た人が司会進行で西洋甲冑を説明してくれます。もちろん英語なので私は解説を聞くのがたいへん。詳しくは分からないけど、話と単語は西洋甲冑のことなので比較的分かるので、具体的に英語がわからなくても何を話しているかは分かるので、それなりに楽しかったよ。右で西洋甲冑を着ているのは助手の人ですな。

この様子を見ていて一番驚いたことが一つありますよ。それはギャラリー参加型のお話会であること。欧米ではごく普通の形式だけど、日本ではあり得ない様子なので「これが本物か!」と驚きました。

話が始まるとき「途中で疑問があったらいつでも手を挙げて質問してくださいね」と前置きしてから説明が始まったのだけれど、始めて5分もたたないうちに大人から子供まで次々と手を挙げて、話の途中でも質問が入るのよ!説明は止まるけど、きちんと指して素朴な疑問でもきちんと聞き入れ、それに答えてからまた話が元に戻る。次から次へと自由に積極的に質問を行うお客さんたちの多さ。素晴らしいです!

皆様、知識と興味がいかにあるかと言うことと、知識は授かる物ではなく、獲得するものという教育理念が、こんな子供たちでさえ身に付いているのか!これが考える教育、自分で道を切り開く価値観!と思って、説明イベントより、そっちの方が度肝を抜かれたよ。日本では考えられない光景でございました。

日本だと話をさえぎるな、とか、人の話は最後まで聞け、とか、くだらないことで質問するな、みたいな場面は多いと思うし、上からものを申す文化だなと、こういう風景を見て改めて思うのでした。このため自分は、人様と会話していて途中で質問があっても喜んで質問に答えてから話をするようにしているよ。いやむしろ具体的に説明しようと、やたら注釈が多くてうんざりされるけど。(笑)

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この講義イベントでは、お話をしながら西洋甲冑を順番に身につけていくところから見せてくれる。これは日本でも絶対に必要な演出だなと思ったところ。何を伝えるべきか、客観的によく考えたプログラムだなと、何から何まで感心するのでした。そして鎧を全部着終わると、鎧について説明が始まるのです。

上の画像では、胸についている「槍掛け」の説明をして、実際に実物サイズの槍を抱えて見せてくれるところ。こうしたことで、騎士や西洋甲冑、槍や馬上戦闘のことが良く解る仕組みになっており、これだけで子供から一般人まで簡単に理解でき、非常に優れたお話会なのでした。もちろんそれだけではなく、敵がいること、馬がいること、槍は左に向ける、長い方が有利、敵の槍は自分の鎧が防いでくれる、運が悪いとやられてしまう、そういった現実的な様子まで説明してくれ、どんな人でも興味がわきナルホドさすがと思ったのでした。

最後には一般の人が普通によく思う疑問を、甲冑を使って説明してくれる。重さの説明や動いてみせて可動範囲などもよく見せてくれる。画像に米兵が映ってるけどあれは本物の米兵で、彼らもボランティアで参加してるし、本物の米軍装備を見せてくれ、現代はこういったもので身を守っているとか、けっこう重いと実物を見せて触らせて説明し、それで皆さんに西洋甲冑との対比で納得してもらっている。

趣味やマニアとして一方的に伝えたいことを見せるのではなく、あくまでも見る側、聞く側のことが非常に良く考慮されれているプログラムで、これは定期的に内容が変わっているみたいだけど、これだけでも博物館スタッフの誠意と熱意がとっても伝わるものでした。これだけでも日本なら十分お金取れるよ。

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一通りお話が終わり、質疑応答の時間があり、お触り会があって、そのまま写真撮影と交流会のようになって終了となりましたのです。上の画像はスタッフの集合写真で、このあと子供たちが順番に並んで、お父さんに写真をとてもらうアメリカらしい風景が広がったのでした。

ここで分かるように、いろいろな場所で子供やお父さんを頻繁によく見かけること。そして子供に機会を多く与える環境かな。博物館もお父さんも(お母さんも)、皆さんとても熱心で、子供たちに西洋甲冑の解説文をよんで挙げて説明しているところを何度も見かけたのだ。説明する親とそれを真剣に聞く子供。教育は国の財産と言いますが、色々考えちゃいましたよ。

あと米兵さんはみんなの英雄でした。国を守る仕事をしているので尊敬を受けていると思います。子供たちは喜んで一緒に写真を撮ってもらったり、だっこしてもらって喜んでいました。いやはや、何から何まで違いすぎるのよ。
(´~`;)





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.24 2012 海外旅行記 comment0 trackback0

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