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腕鎧を造ったぞ その11 肘の羽根

そういえば切り離した肘の羽根がありました。
(´~`;)

こいつをくっつけなければいけないので、今更ながら形成して合体させますです。
よくこの羽根のことを「何と言う名前ですか?」と聞かれるんだけど、元々は肘のパーツが大きくなって飛び出した部位なので、別にこれといって特別な名前はないです。あくまでも肘当から延長した一部であって、これ自体が固有名詞ではないのでそのへん理解してね。洋書とかだと羽根とか扇とか呼ばれることもあるけど、これはどう考えても現代の言葉だと思うよ。

この羽根一つとっても、歴史をさかのぼって登場と変化を調べるととっても面白いのだ。これはちょうど鈑金技術の進歩と見事に連動してて、この複雑な形と鉄板防御の進化が具体的に理解できる。つまり甲冑の防御力は鈑金技術なのだけど、これは鉄板で人の形を作ることであり、このようなミョウチクリンな形へ変化していくことが分かる。

このことを知ると次第に形が大げさになったり、工夫がされていることが分かり、15〜16世紀での変化はとても面白いことが分かる。16世紀になると鈑金技術も頂点になってそれ以上の変化はなくなるけど、はっきり言って16世紀の肘当を見事にコピーするのは非常に難しい。だから現代では多くが溶接を使ってごまかしてしまうんだよね。つまり造れないか、造ったとしてもあまりに技術と労力とコストがかかりすぎて造る意味がない。

肘当やこの羽根の変化だけでも非常に奥が深く、西洋甲冑マニアにはたまらない研究テーマでもあるのだ。興味ある人は古い時代から肘だけ観察してごらん。
( ´ ▽ ` )ノ

P1130509.jpg

P1130515.jpg

こまけーことはいいんだよ!

ということで、おおまかな羽根の形を作り肘にくっつけてみました。元々肘パーツから延長していた物をぶった切り強引にくっつけたので、ここから学ぶものはないと思う。はっきり言って省略では歴史の意味はないからね。だから具体的に書く意味はなく、簡単にイメージだけ紹介だ。

しかもこの羽根は、この後の最後になって気に入らないから、形を変えてしまったのよ。作り直しではないけど、ヘリのカーブ具合が気に入らないので凹凸をけっこう変えてしまったのだ。その変化は画像比較しないと分からないかもしれないけど、この修正変更は自分の中では無理してでもやって良かったと思う。こんな小さいパーツで1.6mmの分厚い鉄板でよく形状変更したなバカじゃね、と思われても、良い判断であったと思うぞよ。
(^_-)v

何はともあれ、この肘と羽根の部位は今後にしっかりときちんと造りたいと思う、良い宿題となるのでした。





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.24 2012 腕の腕鎧 comment0 trackback0

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