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ゴーントリットの修理 その3

ゴーントリットその3ですよ〜。

このゴーントリットは歴史(ヒストリカル)なデザインではなく、バトル用に開発された専用の手甲なのでございます。と言ってもまったく歴史的に無視したものではなく、強引に時代を考えれば15世紀後期のイタリア式に似ているかな。形はおおむね似ているけど、こんなにごっつくないのが本物のイメージね。とりあえずバトル用なので、安全で機能的で丈夫で安いのです。気分を味わうならこんな感じのものを買うのが良いでしょう。

さてこのゴーントリットは、バトル用で新品のステンレス鋼製ドス。だから革ベルトがついていないのでございます。ユーザーが自由に革ベルトを付けて楽しむことができるということなんだけど、付けるのはけっこうたいへんなんだよね。といっても向こうで革ベルトを付けてしまうと、こっちと思惑が違くて、外して付け直すなんてこともあるから、だったらこうして何もついてない方が自由で良いよね。
(^∇^)

バトル用ということなので、適当な作業はできないのだ。何と言っても激しく殴り合うことに使うので、しっかり手を守らないと大けがの元になってしまうので、よく考えてしっかり丈夫にやりましょう。もしバトル用の手甲で革ベルトを付けるときは、経験者などによく相談すると良いよ。

では簡単ですが、革ベルトを付ける流れでもどうぞ。

IMG_1588.jpg
これが初期状態で〜す。ピカピカ!
バトル用に開発され改良も進んでいるので、無駄がない形だよね。見た感じよりずっと自由にフニャフニャ動くので、知らない人はこの自由な動きにビックリするだろうね。重いのもビックリするけど。

IMG_1589.jpg
これは裏側。まだ何もしていない。
親指の先だけ革でつながってます。それ以外は鋲だけ。親指も大きくカバーされているから長棒でおもいっきり殴られても衝撃はあっても骨折はないのだ。防具は偉大なり!

IMG_1590.jpg
革ベルトを付ける部分を検討。
よく考えたら、印をつけたところに穴を空けるビョ〜。穴をあけてしまう共とに戻れないから、空ける前は良〜くシミュレートしてね。そしてステンレス鋼に穴をあけるのはたいへんなので、知らない人はそれでギブアップするはず。(笑)

IMG_1608.jpg
過程はぜ〜んぶすっ飛ばして完成。(笑)
サイズを測って切り出した革を、ひとつずつ鋲で留めていきますよ。今回は金属パーツの組み立て後に革留をやったから、鋲は隠し鋲で留めています。個人的には普通の鋲より隠し鋲の方が楽で良いんだけどね。

IMG_1610.jpg
完成して革手袋を入れたところだ。
中にパッキンは入ってないけど、おおむね見た感じはこんな感じ。ステンレス鋼を型紙に沿って切り出し、機械でバシバシ一定に曲げて、穴をあけて鋲で固定すると、こうした量産型の安価なゴーントリットが完成するのだ。見て聞くと簡単そうだけど、個人で作ろうとするとエラい苦労するから、防具は買った方が良いよ。
♪(´ε` )





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.14 2012 修理・改造作業 comment1 trackback0

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西洋甲冑好き
はじめまして、こんにちは。
公開コメントですので、失礼ですが名前は伏せさせて頂きます。
去年(建替えをする直前頃)三浦さんの工房に訪ねて、自分でも西洋甲冑を作りたくなりました。
しかし、何から手を付けていいのか分からずにいました。
マクシミリアン1世さんのこのブログは作成過程の雰囲気が伝わりとても興味深く思っていました。
一度工房を訪ねたいと思っているのですが、ご都合のよい日はありますか?
よろしくお願いします。
Cyprien<ドット>Katsaris<アットマーク>gmail.comまでご連絡頂けますと嬉しいです。
2012.10.19 16:52

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