fc2ブログ

ゴーントリットの修理 その1

な〜んか同じ作業ばっかり書いていたので、たまには違うことでも書きましょうかね? と思ってみたので以前にやった修理作業でもちょっと紹介してみよう。修理ってほどのことでもないんだけど、何も知らない人には参考になるかなと思って、簡単に紹介してみるぞ!
おー!
( ´ ▽ ` )ノ

今回紹介するのは、ゴーントリットの外れた鋲(リベット)ね。
ゴーントリットはイギリス語で、日本だとアメリカ語でガントレットと読んでいる、いわゆる手甲のことだ。今回のゴーントリットは海外で制作されたもので、バトル競技に使えるごっつい作りのものでございます。形も機能も原則として歴史と同じ造りになっているので、外見上は良い資料にもなるのう。
ただ作りは機械プレスと溶接で重いよ。
☆^∇゜)

今回のゴーントリットを簡単に説明すると、主に14世紀後期から15世紀前期に使われた形で、初期の板金手甲と言えるでしょう。これより前だともう少しヘボかったり、革を使うタイプが多かったけど、英仏百年戦争前期頃になると少しずつこんな感じの鉄板手甲が現れ、この形になるのはだいたい1400年前後頃かなと思う。百年戦争の中間あたりかな。指は5本指になっていて、剣や手綱も普通の手袋として使うことができました。この時代はまだ強烈な打撃武器があまり使われなかったから、こうした対刃物の手甲で十分だったんだろうね。

そんなわけで、以下は外れた鋲を付けた連続画像でございます。
説明は簡単にしてありますよ。
♪( ´▽`)

IMG_1337.jpg
見ての通り、人差し指の革帯が外れています。黒い部分が革帯ね。これは拳ナックルの中にある横板に留めてあるもの。だから鋲が外れてしまった場合は、まずこの横板を中から引っ張りだして、それに留め直さないといけないのだ。理屈は単純だけど、やると面倒くさいのよ。


IMG_1338.jpg
まずは拳ナックルの横にある鋲を外します。こうすると中に収まっていた横板が表に出てきます。指はこの横板に固定されているのよん。


IMG_1340.jpg
そしたらこの横板に、人差し指の革帯を固定する。これは特別なことではなく、隠し鋲の仕組みで固定。普通の鋲で固定すると横板を元に戻したときに拳ナックルと干渉して動かなくなるから注意だよ。


IMG_1341.jpg
指の固定が終わったら、外した横板を鼓舞しナックルの中に戻して最初の鋲を付け直すだけ。なんだ簡単じゃん、と思われるけど、鋲はゴーントリットの内側から叩いてかしめるのをお忘れなく。


IMG_1342_20121011001805.jpg

以上で修理完成。
慣れていれば自転車のパンクのように簡単に修理できるけど、何も分からないと悪戦苦闘することでしょう。作業が終わったらクリーナーで綺麗に汚れを取ってピカピカに。

以上。





※文章画像の無断転載厳禁
スポンサーサイト



.12 2012 修理・改造作業 comment0 trackback0

comment

post comment

  • comment
  • secret
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackback

trackbackURL:http://armourer.blog64.fc2.com/tb.php/218-54a8f980

プロフィール

マクシミリアン1世

Author:マクシミリアン1世