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脚鎧を造ってみました その19 裏板との重ね

腿当と膝当、そして裏板の縁が整いました~。
ヽ( ´¬`)ノ

これで合わせラインが整ったので腿当と裏板を合体させることができます。どのように合体させるかは初めに決めておくのだけれど、もしこうして作ってから不都合な部分が出たと思ったら、遠慮なく予定を変更することをお勧めします。デザインが決まっているから、言われたとおりにする、設計通りに作る、なんて強情を張っていたら、着心地の悪い西洋甲冑が出来上がってしまうので、昔の人達も気軽にやっていた「その場での変更」をドンドンやちゃいましょう。それくらいの気持ちがないとこんな未設定なものは作れないのです。

でも、同じ設計変更でも「都合が悪い」と「めんどうくさい」はまったく意味が違うので気をつけてね。面倒くさいを選んでばかりいると、際限なく自分への言い訳が増えてしまい「逃げの塊」になって最低な完成になるのでとっても注意しないといけないところ、なんて三浦さんから教わっています。
(^∇^)

今回の腿当は、3段札で構成されているので、裏板をどこに固定するか悩むところ。下の札と、上の札それぞれに二箇所で固定してもいいんだけど、どうもそれって好きじゃないんだよね。板がよじれるというか、負荷がかかるので、物が挟まったり、すっきりしない気持ち悪い部分が多いので、今回は干渉を生じさせないよう、1箇所で固定することにしました。

P1100847.jpg

あとこの画面では分かりにくいけど、腿当のアーチと裏板のアーチは連結しても正円ではないので、このままの連結をすると端が干渉して開いてしまいます(閉じない)。よく西洋甲冑の連結部分は下記のイラストのように縁がラインでピッチリ合わさっていると思っている人が多いんだけど、これだと動きはよくても、閉じたときに指や肉を挟んで痛い思いをします。また自由に動くことから表裏関係なくパタパタ遊んで暴れてしまいます。それがフレキシブルで良いと勘違いされていますが、このような接触でも縁が干渉してぶつかるから、どうしても1~2ミリほど隙間を開けてしまいがち。でもこれでは刃物が滑りこんでしまい、防具としてはアウトになっちゃいます。

IMG_0675.jpg


即興テキトーなイラストで申し訳ないですが、右の図のように、札の縁はわずかに重なっているのが本物の西洋甲冑の理屈。こうして裏板が下に入って重なっていると、正面からの突きを受けても縁に剣先などが引っかかることも無いですし、開閉をしても隙間に肉を挟むことはまずありません。また重なっている縁部分が引っかかっているので、裏板は不必要に内側に折れないようになっています(意味分かる?)。なので裏板に強い打撃を受けても内側には倒れこまず、また縁が引っかかっているので外側に戻るような反発する力が働きます。全身体重をかけて乗っかれば別ですが、こうしたことで一層の防御効果が現れます。

ただこうした5mmていどのわずかの重なりでも、立体を合わせたり、ラインをあわせたり、蝶番の開閉に大きな影響を与えるので、手間や効果をよく知らなければ面倒と思うだけ。西洋甲冑のほとんどは対刃物として進化しているので、こうした工夫もとても大事で、どこを見ても二重になって刃物が入らないようになっています。でも二重にするとどんどん重量が増えてしまうので、その重ねのノリシロを取るときはどこまでにするか非常に悩まされます。

このへんは言葉ではわからないので、現物を比較してみると分かりやすいかも。
♪( ´θ`)ノ





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.14 2012 脚の脚鎧 comment0 trackback0

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