fc2ブログ

脚鎧を造ってみました その17 裏板の上ふち

腿当の上縁に捻り返しがついたら、そのまま腿当の裏板に続きま~す。
( ´¬`)ノ

裏板にも縁加工をするんだけど、今回は鉄板の厚さを変えてあるので同じようにはできない。腿当の表は1.2mmの鉄板だけど、この裏板は1.6mmで用意されているので、1.6mmの小さい捻り返しはちょっと難しいので(出来なくないけど労力が3倍になる)、今回はちょっと簡単な手前に折り曲げる、通称「折り返し」をすることにしました。

「捻り返し」と「折り返し」は時代的な技術の違いなので、時代考証では大切な要素だけど、こうした自由デザインでは好き勝手な技術やデザインが採用できるので、都合の良い方を採用するのね。実際こうした違いは具体的に指摘しないと、その区別も見分けがつかないくらいだから、どっちでもいいのね。言い変えれば私は本物の西洋甲冑でそこしか見ていないんだけど、そこの違いや技術で時代を見分けたり、作った人の技術や時代考証を見ているので、学問としては「捻り返し」と「折り返し」は非常~に大事なんですよ。
(´ ▽`).。

そんなわけで、裏板の上縁には表と異なる「折り返し」の加工を加えていきますのです。このへんは随分前にも説明しているからいまさら詳細を説明するまでもないかな。折り返す幅に印をつけて、少しづつ手前(表側)に鉄板を折り返していくだけ。単純といえば単純だけど、やっぱり肉厚でアーチになっている鉄板を手前に折り曲げるのは面倒くさいね。

そんなの簡単だよ、と思われるけど、力任せに殴ると傷だらけになって後で傷が消えなくなって汚くなるし、熱鍛をするように炉で真っ赤になるまで温度を上げれば難しくないけど、冷鍛作業でやる私の現場ではそんなことできないし、硬いものは地道にコツコツやるしかないのね。
(・ε・)

アーチ状の物に捻り返しや折り返しを入れると硬くて仕方ない、と思われることから、平たくフラットな鉄板に、先に捻り返しや折り返しを入れて、あとでパーツをアーチ状にすればいいと思う人もいるかもしれないけど、はっきり言ってまったく無理です。一度捻り返しや折り返しを入れてしまうと、基本形状が固定されてしまうので、ちょっとならまだしも、全体をアーチにするのはかえって難しい、と経験から思いますです。
♪( ´▽`)

以下は折り返しを進める変化でございます。力任せに二つにぱったり折り込むのではなく、捻り返しと同じように、丸めていくのが良いやり方。小さい部分などはペッタンコの二つ折りもあるけど、中空のほうが強度が格段に上がるので、できることなら綺麗な中空にするのが理想だと思うよ。

しかし中央と端では力のかかる具合がぜんぜん違うから、一律に綺麗に曲げるのはほんとうに難しい。やり直しも効かないし、何度やっても一発勝負で難しいなと思う。

P1100834.jpg

P1100835.jpg

P1100836.jpg

P1100837.jpg

P1100838.jpg

P1100839.jpg

P1100840.jpg

P1100841.jpg

P1100843.jpg






※文章画像の無断転載厳禁
スポンサーサイト



.13 2012 脚の脚鎧 comment0 trackback0

comment

post comment

  • comment
  • secret
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackback

trackbackURL:http://armourer.blog64.fc2.com/tb.php/183-bf33d222

プロフィール

マクシミリアン1世

Author:マクシミリアン1世