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鉄靴を造れ その4 足甲

なんとなく撮影した画像だけど、大切だから紹介ね。
この画像は、足の甲の一番上のパーツで、足首をぐるりと回る一周の前の部分に当たる。それを自分の足を見る感じで見た方向。画面の左右側がもっと下に折れ曲がると、くるぶしのある側面になっていく(分かるかな?)。

ここで大切なのが、ハンマーを入れる方向。最初に慣らし叩きの部分でも書いているけど、ハンマーを入れる列の目によって鉄板が曲がる癖が異なるので、ここでもそれを強く意識しないといけないけないわけで、それを忘れると全く話しにならないので、あえて取り上げてみたのだ。

P1100645.jpg

ちょっと分かりにくいけど、マジックで左(◯印)と右(×印)で書き分けているので、その違いを比べて見てね。

元々の鉄板は三日月型の形をしているので、幅を考えるとつい均等にハンマーを入れてしまうことになっちゃう(画面右側)。鉄床に順送りで叩いていくから、どうしても右側のように縁から垂直に横移動してしまうが、これだと三日月カーブのまま、綺麗に一律に丸まってしまうので、まったく関係ないアーチ状になっちゃう。だから垂直方向をパーツに対してではなく、構造に対して垂直に叩かないといけない(画面左側)。◯印が付いているので分かりやすいけど、このようにつま先に向かってまっすぐの直進を意識して丸めていく。
・・・なのだが、足の側面側に下がってくるに従って、今度は微妙な丸みが必要なので、そこは次第にフラットにしてゆく。・・・んだけどもう少し進むと、手前側がやや丸く持ち上がり、向こう側がなんとなく丸く下がっていく。だけど側面は後ろに向かって広がり、側面の上側はやや内側に傾いていく。

なんてのをいくら文章で書いても伝わんないね。(笑)
(*´д`*)

そんだけへんてこりんな方向がこの部品の中に合わさっていることだけを理解してもらえればいいかな。足の甲の終わり、足首周りの形、側面から上面への移行、後ろパーツへの傾き、などが個々の部品のすべてのRがここ一箇所に集められるのね。

「そんな面倒臭いことしなくても」なんて思うのは分かる。だけどそうしないと、あるところは当たって痛いし、あるところはパッカリ隙間が空いている、なんてことになってしまう。でけっきょくそれを防ごうとすると最小公約数として一番小さい部分をゼロ支点として、そこから単純アーチで作られてしまう。ぴっちりなのにブカブカでカッコ悪い安い鉄靴は、だいたいそれをしているのね。それだけは絶対に許せないので、リアルな人の足の形になるよう、複雑な立体を省かず大切にしました。
( ´_ゝ`)





※文章画像の無断転載厳禁
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.12 2011 足の鉄靴 comment0 trackback0

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