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鉄靴を造れ その1 準備

はてさて、次は鉄靴(くつ)を作ったので、以前の作業を思い出しながら簡単に様子を書き残してみましょう。「鉄靴」と聞くと違和感を覚える人はたくさんいると思うけど、私はあえて外国の専門語は使いませんのよ。なぜなら一見マニアックで専門的なように思うカタカナ表記(外国語表記)だけど、一般のほとんどの人はそのような言葉を知らないので、カタカナがが乱立するとわけわからなくなるためでーす。(笑)

たとえば「ソラレットはグリーヴに干渉するので独立させ、グリーヴとポレインを接続するには直接連結と関節連結があり、ポレインにつながるクイスは多くが2~3段に構成され、股関節の隙間をタセットと共有している」
こんなこと書かれても(翻訳されても)一般では意味が分からないので、私は誰でも分かるように「適訳語」や「造語」で分かりやすく伝えます。
「伝わらない」それは「何も無い」と同じですからね。
☆^∇゜)

さて本題。
西洋甲冑は本来、身につける順番で作らなくてはいけませんです。脚鎧が有るか無いかでもそれは変わるけど、原則として鉄靴、脚鎧、首鎧、胴鎧、腕、肩、手甲、兜となります。これは装着する順番のままで、甲冑部品を乗せていくことで前の部品を包むようになるためです。これを逆にしてしまうと、たとえば脚鎧をぴったり作ってから鉄靴を作ると、くるぶしの周りが裾の中に収まらないことが起こり、最小公倍数を考えると鉄靴が履けない(作れない)現象が生じちゃう。だから上に装備を重ねるときは、下のパーツが絶対サイズになることを常に意識しないとダメ。

他にも手甲を付けたら腕鎧が付けられない。肩鎧を付けたら胴鎧が付けられない、などなど様々。マンガやゲームならサイズなど関係ないけど、融通の効かない金属鎧はこのことがとっても大切で、5ミリでも合わなければ身につけることは出来ないのね。
「じゃー太ったらどうする?」なんて言われそうだけど、ベルトや穴の数で調節できる部分なら問題ないけど、タイトなところが太ったらどうしようもないので、多くの場合は作り直す。でも部分的につくり直すことはほとんどないので、昔の偉い人が体型変わったら全身甲冑を作り直すのが当たり前。そして最先端の技術とファッションを人に自慢するのだ!偉い人の西洋甲冑が何領も揃っているのはそんな理由のためでした。(笑)

話が脱線したけど、量産された西洋甲冑がやたらでかくなってしまうのは、この最小公倍数の最小値が大きいから、それ以降の部品が全部でかくなっちゃいます。

P1100518.jpg

なんて面倒なことを考えつつ、鉄靴を作るのだ。
今回は着用者の運動靴に合わせて鉄靴を作るのだけど、これまた鉄靴など作ったことないし、サンプルもないし、設計図もないし、経験もないし、の困ったオンパレードでスタートとなりました。(笑)

良く考えてリスクのない簡単な方法を選択し、それに合わせてイメージ型紙を作ってみる(実はここまでが一番悩む)。鉄靴は大きなカーブがないから、鈑金で変形してサイズが変わることは少なく、比較的イメージしやすい。ペーパークラフトが得意な人ならそんなに難しくないんじゃないかな。

というわけで必要な鉄板にイメージ型紙から切り出す。
腐食していなければ錆びている鉄板でも問題ないし、曲がっていても汚れていても関係ないし、カットがジグザグでも汚くても問題ないので、ザクザクカットしましょう。

ただ画像見ても分かるけど、錆が多いときはできるだけ取り除くことが望ましいし、ヘリのギザギザはなるべくないほうが良い。錆取りもバリ取りも、結局のところは無駄な作業だから余計な時間と手間がかかるので効率が落ちる。
そう考えると、普段から鉄板の管理や、綺麗に切れる道具に経費をかけるのも大切な事かもしれないね。
(^_-)v

P1100519.jpg





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.11 2011 足の鉄靴 comment0 trackback0

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