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ドイツ剣術団体を創設します

 2018年新年おめでとうございます。
 1年前も新年の挨拶したけど、1年はあっという間ですね。
 
 さて唐突ではありますが、このたびドイツ剣術ロングソードの剣術団体を創設することになりました。ドイツ剣術に触れて10年を迎えたのでちょうど良い区切りでございます。まだ活動内容は未定ですが、少しずつ活動を進めたいです。
 
 『シュタールヴァーチェ』と呼ぶ団体名で活動します。タイトルにすると『Historical European Martial Arts. Liechtenauer Langschwert-Studiengruppe "Stahlwatsche"』です。訳すと『歴史的ヨーロッパ武術、リーヒテナウワー式ロングソードを勉強する会、シュタールヴァーチェ』ですね。

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 今回のシュタールヴァーチェ設立は、オーストリア歴史剣術研究団体「ドラインシュラーク」の認定と協力をいただき設立の運びとなりました。ありがたいことです。

オーストリア歴史剣術団体「ドラインシュラーク」とは?→ここをクリック

 団体は主に中世ドイツ剣術のロングソード剣術を勉強する目的で活動します(ロングソード限定)。試合やスパーリングは原則行わず、ドイツ剣術ロングソードの歴史や理論を学び、体現を目的とした活動を行います。勝敗を目的とする試合、スポーツ、エクササイズ、護身術ではなく、歴史学術研究が目的の団体です。型や道理を学ぶことで、イラストや小説の参考になればと思います。

 まだ公式サイトもなく詳細は決まっていませんが、下記の内容で活動予定です。

団体名:「シュタールヴァーチェ」(Stahlwatsche)
設立:2018年1月より
活動内容:中世ドイツ剣術、ロングソード剣術の分析研究と理解と体現
練習場所:未定
年会費:未定
参加費:未定 ※施設によって利用料が変化します

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・練習場所
 初期は練習場所やメニューが定まっていません。レンタルルーム、道具代などにより有料活動になります。

・参加資格
 一般日本語の説明が理解でき、指示に従うことができる知能を有すればどなたでも参加することができます。他の団体で剣術を習っている方はトラブル防止のため事前にご相談ください。

・道具
 国内では金属剣が使用できないため、専用の樹脂製ロングソードを利用します。樹脂性ですが重量は実物と同様で堅固なため、手や顔に当たると怪我をしますので真剣な練習が求められます。剣を振る練習では手袋を着けますが、上達した練習ではフェンスングマスクを使用します。
 練習用ロングソードはシュタールヴァーチェで購入準備しています。価格などは検討後発表となります。初めは自作した剣やレンタル剣でも参加できます(有料レンタル)

・保険
 団体はスポーツ保険に加入していませんので、怪我の補償はありません。不安のある方は個人で保険に加入することもできます。

以上です

 詳細はいずれ発表したいと思います。気になることがあれば公開、非公開にかかわらずコメントしてくださいませよろしくでございますます。





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.13 2018 ドイツ剣術 comment1 trackback0

ドイツ剣術を学ぶこと 後編

 さてドイツ剣術を学ぶこと、のつづきですね。

 こんな感じでオーストリアで剣術団体を見学してから、ドイツ剣術の勉強をよりいっそうすることになるのでした。これまで漠然としていたことも確認したり、ごちゃ混ぜになっていたものを区別するなど、古い知識がずいぶんと改訂されたですよ。

 新しいことと深いことを確認すると、今までとはずいぶん異なる解釈になったけど、元の知識は習ったことだから、教える人の範囲でしか学んでない。日進月歩でドイツ剣術の知識が世界レベルで変化しているのだから、変化しているほうがむしろ自然なわけですよね。恐竜や宇宙の知識と同じで、常に知識は更新される。だから伝統武術ではなくて学問研究なのね。

 解釈が変わったこともあるけど、自分のなかでは武術書の書き起こしに目を通して「何が書かれているか?」「どのように書かれているか?」を確認したことで、技や動き、理念や目的が確認できたことがとても大きかった。原書に書かれた内容は確かに簡単な文章なので、読む人によってイメージする動きが異なるのも仕方ないと思った。
 
 でもこれは「どのように書かれているか?」ではなく、むしろ「どのように解釈するか?」のほうが大切なわけで、ひとつの文章でも人それぞれ思い浮かべるイメージの動きが異なり、同じ文章なはずなのに体現する動きが異なってしまう。だから「たぶんこの動きだろう」と銘々が発表して統一性がないのだと思う。

 「一体どれが正しいのだ?」と自分も頭を抱えたけど、どれが正解かは分からないわけで、けっきょくは人それぞれの解釈になっちゃう。そこで自分が考えたのは、その原文の文章も大切だけど「剣術として合理性が最も高いことが最優先ではないか?」と考えた。つまり「この動きは洗練された実用的な動きなのか?」と考えることですな。

 この考えを持たずに、武術書の文章だけをそのまま再現する人は意外と多く「この文章はこの動きだ!」みたいなことを動画で挙げているのをいくつも見る。でもね、確かに文章の通りではその動きだけど「どう考えてもそれはありえない動きだろ」と思ってしまうことは多い。敵が1手動く間に、自分が3手の動きをすることはできないわけで、そこには現実では合理性がない動きだと判断されるわけどす。

 またそれだけでなく、他の技と連動させてみると不合理になることもあり、剣術全体、他の技との関係で考えると「それはあまりに不自然な動きだろう」と導かれることもある。また文章には書かれていない点で、たとえば手が逆さになるとか、腕を前に伸ばすではなく腕はやや高く挙げるとか、そんなことを付け加えるだけで劇的に効果のある動きになったりすることもあるから、原文で書かれていないことを見つけるのも研究なんだなと実感する。

 そんな感じで動きを整理して持論を立て調べて行くと、海外でも同じような考えの人がいたり、同じ疑問に同じ仮説を持つ人がいるんだな〜、とか笑ってしまう。ネットは便利で世界は広いので楽しいでございます。これは一昔前では存在しない環境だ。
(´ ▽`).。
 
 はっきりしない古いドイツ剣術は、こうやって一つ一つ疑問を潰して、全体のクロスワードパズルを埋めるしかないのう。そんな感じでチマチマとドイツ剣術ロングソードの知識を集めては、単体の知識ではなく、トータルで理解できるように努めてる(楽しんでいる)。

 しっかりクロスワードパズルを埋めるには、できるかぎり関係ない情報をあまり拾わないようにしてる。これも三浦さんから言われた話のひとつだけど、何でもかんでも情報を拾いすぎると収集つかなくなるので、範囲と度合いを考え、集めては捨てて行くようにしないと情報に埋もれて死ぬそうな。

 この話をドイツ剣術で考えるなら、ドイツ剣術でも他の流派からの剣術は直接混ぜないようにしたり、イタリア剣術は参考にしても直接混ぜないようにしたり、16世紀のドイツ剣術を混ぜちゃいかんとか、それぞれが異なるものだと区別しないと収拾がつかなくなる。理解のためにいろいろ触れてもいいけど、必ず区別して扱うことだね。理解に混乱している人は、西洋甲冑でもドイツ剣術でも、だいたいごちゃ混ぜに見ている。

 これを意識すると、結果的に他の流派や剣術も確認することになっちゃう。違いが区別できるとは、それぞれの違いを理解すること。でもあれもこれも知識がないところまですべて目を通すと、範囲は無限に広がって限られた時間で謀殺されちゃう。だからある程度の線引きと区分をして、面倒な振り分けをするからこそ、原点であるドイツ剣術ロングソードだけにピントが合ってくる。

 今のところ、ようやくぼんやりドイツ剣術ロングソードが何たるかが見えてきて、その他の流派やイタリア剣術、16世紀ドイツ剣術などもそこから違いが見えて楽しいなと思えるようになってきて、奥深さと面白さが広がってきた感じ。ここまで手間と時間をかけ、言葉や区分けが理解できるようになって、やっと世界基準のスタートラインだ。

 乱雑なメモ原稿ももっと綺麗にまとめればドイツ剣術の本になるだろうけど、おそらくドイツ剣術ロングソードの基礎知識だけでも、とんでもないページにもなると思う。こんなマニアックな原稿をどこかの出版社が理解してくれるとは到底思えないけど、せっかくだからある程度まとめておこうかなと考えちょります。

 ウィキにもドイツ剣術のことは書かれているけど、あれは海外版の簡易コピペの自動翻訳みたいなもので、読んでもぜんぜん理解できない。こんなチンプンカンプンなら見ないほうが良いわけだ。あれを読んで理解できるなら、理解して説明してほしいくらいだよ。いつも思うけど、西洋甲冑でもドイツ剣術でも、きちんと学者が書物を書いておくれなまし〜、と思うばかりじゃ。


 とまぁ長くなりましたが、ドイツ剣術のお話はこれでおしまいにしましょう。また何か思いついたらドイツ剣術のこと書いておきますね。
ヽ( ´¬`)ノ





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.17 2015 ドイツ剣術 comment0 trackback0

ドイツ剣術を学ぶこと 中編

 さてドイツ剣術を学ぶこと、のつづきですね。

 せっかくなので、見学してきたオーストリアの剣術グループの運営理念やシステムについてちょっと触れてみたいと思いますね。話を聞いてとても感激したので、研究グループの参考にしたいなと思いました。当時聞いたことと覚えている範囲で、ちょっと長いけど簡単に書いてみますね。
(・ω・)ノ


◆「学問の研究として剣術をおこなう」

 日本ではあまりないスタイルなのかな。団体は、伝統武術道場でもないし、ビジネススクールでもないし、健康サークルでもないし、趣味サークルでもない。マニアックな歴史研究団体みたいな感じだと思う。国に団体登録してあるので、国際活動では補助金とかも出るよ。もちろんすべての人が学者肌ではないけど、歴史や学問を学びたいとする人ばかりでした。

 この理念が基本としてグループが設立されているので、運営自体が歴史研究に傾倒しているってこと。国際交流の試合も少し出るようだけど、勝敗を気にしてないからとくに試合練習はしてなく、試合に勝つことはほとんどないとか。重要なのは、昔の武術書に書かれていたことの分析や研究だから、試合はおまけみたいですね。

 おもに練習しているのがドイツ剣術のロングソードだけど、メンバーによって興味が異なるので、個人的にはメッサーやレスリング、イタリア剣術を調べている人、外部講師を招いてソード&バックラーなど、それらは交流情報としてお互いに説明しあっていたので感心した。つまりそれぞれみんなが先生になっているのね。

◆「最初は剣術メニューを1年かけて学ぶ」

 これについては現在2年になっているようですのう。剣術グループに入ってもすぐに正式メンバーになれるのではなくて、2年をかけて基本メニューを学ぶそうだ。そうしないと軽い気持ちでやって来て、すぐやめちゃう人が多いので、やる気があるか、素質があるか、気力と体力を試され「2年で基礎を学べ」ってことなんでしょうね。毎週のように2年も習って、それでずっと訓練生なんだから厳しいよね。

 個人的な考えだけど、日本では習いものを長く続けるのはちょっと難しい。仕事の事情や健康の事情、金銭的な事情も含めて、同じことを長く続けるのは難しい。おそらく、日本で2年の基礎を学んでから入会できるとなったら、まずメンバーになるのは厳しいかなと思う。でも中途半端に首を突っ込まれても迷惑だから、三浦さんの3年間の話ではないが、やっぱり最低限びっちり1〜2年はしっかり続けてほしいなと思う。自分も何度も経験してるけど「西洋甲冑勉強したい」「ドイツ剣術を習って剣士になる」と言った人とは何人も会っているけど、威勢のいい人ほどみんなすぐに止めちゃうから、本気で学ぶことのハードルは高いなと思う。

◆「2年の基本メニューを終了して続けるか選択」

 2年間で一通り基礎を学んだら、そこではじめて正式にグループに入って、メンバーたちと共に剣術を続けるかどうか尋ねられる。やっとここでスタートラインなんだよねびっくり。練習生で2年間続けられる人はどれほどなんでしょうか。ざっと聞くと、半分以上はここに到達できないで脱落するそうな。これは生徒を増やして集金を目的としているわけではないので、遊び半分の質の悪い人がゾロゾロ集まっても運営が困るとのこと。知識も体力も姿勢も本気でないとみんなの迷惑になるから、初めに強く試されるんでしょうね。

 仕事や健康の事情も考えると、思った以上に厳しい。もちろん正式メンバーに登録しても、その後の更新をしないとメンバー登録から外されちゃう(幽霊禁止)から、本気で続けるにはかなりの覚悟が必要なわけだ。いちおう年会費はあるので、メンバーの皆さんが一生懸命、そして楽しそうにやっているのもその覚悟があるからだと思ったよ。

◆「メンバーに審査される」

 2年間の基礎を学んだら「引き続き剣術を学び続けたい」と選択して希望を申すわけですな。しかしメンバーに入りたいと申したからとて、無条件に入れてもらえるわけではないから恐ろしい。グループのなかで入団を審議され「この練習生をメンバーに入れてもいいですか?」と皆に問う。このとき、2名以上の拒否者が出るとグループに入れてもらえないルール!

 もちろんこれまでそのように拒否された人はいないそうだけど、その練習期間の間に素行が悪かったり、頭が悪すぎたり、運動神経が皆無だったり、メンバーと摩擦があったりすると、グループメンバーになれず拒否されちゃう。だから2年間練習メニューを学ぶ期間は、人間性も試されるわけですな。「お金を払えば誰でも良い」「サークルだから誰でも良い」ではないのが恐ろしくもすごいと思った。でもまともな学術サークル活動をするには、やはり最低限の審査は必要だと思うよ。

◆「知識と情報は原則として共有される」

 この剣術グループは、武術スクールや伝統武術とは異なる大きな点だなと思う。どこかに記述されていたこと、新しい情報を入手したとき、新しい発見があったとき、自分の持論ができたとき、そんなときは基本的に知識と情報はグループ内で公開され、共有されるのが原則とのこと。「新しい〇〇の情報を見つけました」「〇〇で新しい解釈が発表されていました」など、集まりで同じ情報を共有していた。練習見学のときでもこのやり取りが何度かあり、知識と理解がメンバー内で共有され、解釈がバラバラにならないようになってた。秘密主義とか、先に知ったから偉いとか、そういったものはない。みんな一緒で知識共有財産。

 新しい解釈や動きを紹介すると、「この新しい解釈をグループで受入れますか?」と挙手を取るなどして、全体の了解を得る。みんなが納得すれば新しい解釈(動き)に切り替えるし、新しい知識として理解する。だから「以前の解釈では」と入った基準ができる。理解の割合が少なかったり、強い反論がある場合は「ではうちのグループでは参考ていどの解釈とします」のように、グループ内で知識と情報が公開、共有される。これはベテランだろうが新人だろうが関係ない。「剣術として客観的合理性があるか?」が常に問われており、歴史の認識と解釈に対して、信憑性や信頼性を常に大切にしていた。

◆「序列がない」

 グループの話を聞いて感心したことは、前のグループ意見交換でも見られるように、研究団体なので序列がないのはびっくり。もちろんグループを登録するので代表は必要だけど、それは書類上の設立者と代表者であって、ボスや師範ではないのだ。職業、年齢、人種、男女、経験年数、そんなものは関係なく、基本はすべて平等。知っている人が知っていて、できる人ができる。上手い下手、強い弱いもすべて関係ない。信頼できる人、知っている人、それぞれがそれぞれなだけ。だからベテランさんがとにかく丁寧。年齢や経験値が異なるのは仕方のないこととして、それは誰でもだいたい同じこと。できないことは素人として接しているので、このへんの序列がいっさいないのはすごいなと思った。だからどれほどベテランでも、知らないことは素人として話を聞いて質問している。または教わっている。

 ちなみに古株のベテランさんたちはエリート職業な人ばかりでした。皆さん非常にハイレベルですごいなと感心してしまう。それと同時に、皆さんとても丁寧で謙虚で、そしてユーモラスがあって常に面白いことを言って会話と説明を明るく引きつけて、すごいな〜と感心しながら憧れますた。

◆「気軽に試合をしない」

 世界中で存在する剣術グループだけど、それらの各々のグループは国や代表者によって運営方向が異なるのね。学問を中心とするグループもあれば、試合の勝敗にこだわるグループもあり、その中間的なグループもあり、それぞれの団体ごとで運営理念はまちまちだ。

 この三つの違いは顕著にあって、見学したグループは主に研究だから、試合の勝敗や強さほとんど考えてない。試合に特化したグループは恐ろしいほど好戦的で、ある意味実用的だなと思うけど、強さを求めすぎるとミックス剣術になるから「それは古流剣術なの?」と思うことはある。多くのグループは昔の記録を手本に試合をするから、大半は試合に傾倒するみたいだね。これだと歴史研究よりはスポーツ傾向になるんだろうなと思う。

 見学した団体では、新しく入った練習生(1〜2年生)にはスパーリング練習をさせてない。これは主に研究を目的とした団体だからでもあるけど、基本としては、練習生の間はひたすら基礎を学ぶのが目的なので試合などさせない。ビギナーは体の動きや力加減がわからないので、試合スパーリングは危険だという判断ですね。これはとてもよいことだと思った。

 練習生が基礎練習を始めても、初めは力加減がわからないので、ときどきケガをするそうな。素人は意外なことをするので危険なのだが正にそれ。容赦ない一撃で剣が折れたり、マスクが壊れたり、アザを作ったり流血したりと、とにかく危険や加減を知らないのでビギナーは怖い(無謀)。学問を学ぶなかでケガはあってはならないので、練習生にスパーリングをさせないというのはとても良い考えだと思う。少なくても自分も、ドイツ剣術を始めて1年(練習100時間)未満の人はスパーリングしてはいけないだろうと思ってる。


 とまぁ、様々なシステムを見て聞いて、なるほどなと感心したことがたくさんでしたね。今でも自分のなかでこれがひとつの基準になってる。細かいことは詳細に確認していないけど、当時はこんな感じで説明してもらったのを覚えてる。現在は少しルールが変わっているかもしれないけど、グループ自体は2000年頃からやっているので、本質は変わっていないと思う。様々なところを参考に見習いたいなと思った。まとまりないけどとりあえず以上ですね。

 長いので、ひとまず区切ります。





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.10 2015 ドイツ剣術 comment0 trackback0

ドイツ剣術を学ぶこと 前編

 これまたおもむきを変えて、珍しくドイツ剣術のことでも書いてみようと思うのでした。
(´ ▽`).。

 ドイツ剣術を習い始めて数年が経ちましたが、震災を境に実練習はパタリとできなくなってしまいましたね。それまで3年ほど無休で続けていたので基礎的な感覚は身について、やめても体に感覚が残ったのはありがたいタイミングだった。

 三浦さんからは「何でも始めたら3年は続けないと」と教わっているけど、バイトだろうとメイル編みだろうと怪獣通販だろうと、自分が何か始めたときは最低3年、または3の倍数年で物事に取り組んでた。3年やると良い具合に体に染み込むから3年刻みは大切だな〜と思う(言い換えれば人生でできることが限られるので的を絞れって意味もある)。
 
 さて、3年ほど体でドイツ剣術ロングソードを学んだあと、震災のあとは剣術の練習を続けるのではなくて、ドイツ剣術の調査をすることにしてみた。練習してるときも何となく気になることは調べてたけど、そのころは口頭で習うことが基本だったので、自分から具体的に調べることはわずかだった。

 震災のあと1年くらいは家の修繕で何もできなかったけど、その後にヨーロッパのオーストリアへ行くことがあったので、そこから改めてドイツ剣術に取り組むようになったのが大きなきっかけだったかな。オーストリアの剣術グループを見学したり、グループのシステムを聞くことで、ドイツ剣術を学ぶ姿勢に感銘を受けたのでしたよ。
(;´д⊂ヽ

 それからきちんと勉強しようと思って、今まで習ったこととは別に、自分で基礎から調べて、基本から理解しようと思った。習っただけだと「習っただけ」で終わってしまうから、歴史や時代背景、ドイツ語の意味や技の動きの本質、ひいては原書の確認と書かれている内容の確認などマニアックな方向へ進んでしまった(と言っても素人レベル)。

 改めて資料を調べるとすごい情報量でビビったけど、西洋甲冑と異なり、大量の情報に溢れていたのはある意味ありがたいなと思ったよ。西洋甲冑は記録がほとんど残っていないので、非常に難儀な思いをすることばかり。だけどドイツ剣術は資料が大量に残っているし、学者や研究者も多いし、情報はガンガン公開されるので、拾い集めて目を通すだけでかなり理解できる。

 といってもそれは何年も何百時間もかけて少しづつ情報を積み重ねながら独自に理解するもので、いきなりマニュアル1冊読んで覚えることはできないから、独学に近いような勉強を時間をかけてゆっくり調査することになった。単に文章を読むのではなく、いくつもの資料に目を通して、ひとつづつ意味と理由と根拠を確認する。これも3年ほど勉強し、学べば学ぶほど、調べれば調べるほど奥が深い学問だなぁと思う昨今なのでした。
(´ ▽`).。

 それまでは剣術スクールで習っていたので、習ったことはわかるけど、習っていないことはわからないし、根拠まで示せるかとなるとまったく示せず、それだけではひじょう〜に薄っぺらいと思った。自分がオーストリアで見学した剣術グループはとりわけ学術的グループだったので、試合の強さは二の次で、歴史探究する姿勢が自分にぴったりで素晴らしいと思ったわけでしたの。

 だから今の自分もドイツ剣術は学問や研究として取り組んでいる面が大半で、だからこそ西洋甲冑と同じで、単語の解明や武術書の理解などが探究されるわけだね。私のドイツ剣術の知識は、現在ではすでに初めに習った知識より何倍にもなって、今では「習った」ではなくて「調べて理解した」になってきた。

 独自の解釈も増え、必ずしも本に書かれているとは限らない知識ばかりになってきた状態。「そんなことどこに書いてある」なんて言われそうだけど、どこにも書かれていない持論も多いし、どこかに書かれてあってもそれ自体が学者やマニアの持論だったりするので、じつはあんまり根拠を示す意味は薄いなと感じる。世界中でも仮説や持論がほとんどなので、各々が判断するしかないみたい。強いて根拠を挙げるなら「昔の武術書にこう書かれている(と解釈)」としか言えないのかもしれないかな。

 こんな感じで一つ一つの意味や根拠を理解し、それぞれを合理的に分析していくと、不明なことが想像できるようになる。単体で理解できないことでも、剣術全体や合理性から多くのことが想像でき、これが恐竜化石のような空想仮説研究なんだなと思う。

 ドイツ剣術は伝統剣術ではないから、失伝したものを文章から復元する考古学剣術。しばしばこれを空想剣術と揶揄する人もいるけど、宇宙や恐竜、歴史や科学なんてほとんど空想(仮説)から入って、証拠はあとから探すもんだけど、頭の固い人はそうした科学を理解できないんだなとしばしば思う。空想剣術と見下す前に、膨大に書き残されている具体的な武術書に目を通してみなよ、と思うばかりだ。
(´ ▽`).。

 ドイツ剣術の歴史や人物、流派、影響、時代、技と名称とその単語の意味、技同士の合理性などが理解できれば、それぞれを説明できるようになるはず。「習っただけ」「読んだだけ」だとこれらに対しての質問は応えられない。以前の自分もそうだったけど、勉強して全体を理解することで概ね答えられるようになった。まだぜんぜん未完全だけどね。

 剣を振って強いのは剣士。術理を理解して伝えるのが学者。ドイツ剣術にはこの二つとその中間のタイプがあるけど、わたしゃ強くなくて調べものばっかしてるから学者剣術のタイプかな〜と思う。

 オーストリアの剣術グループのように、歴史学問としてドイツ剣術を理解するのはとても楽しい。これからも西洋甲冑の勉強と合わせて地道に勉強して行きたいと思うのでした。

 ちょっと長くなったので、ここで一区切りしますね。





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.03 2015 ドイツ剣術 comment0 trackback0

中世ドイツ剣術を理解する

http://www.youtube.com/watch?v=-TzdtyMC7ek

新しい動画を教えてもらったのでちょっと見学。
この動画はいつものドイツ剣術団体の動画。
しっかりした内容なので、マニュアルとして良いと思う。

今回の内容は、中世の写本に書かれている戦闘訓練5種類を紹介している。
それぞれの攻撃には、それぞれのカウンターがあることを説明している。
早くて解らないけど、勉強した人なら解るんじゃないかな。

とりあえず自分は最後に紹介されているロングソードテクニックしか解らん。
これは演出として速い動きになっているので、ぱっと見では解りにくい。
でも以前のように「こんなゆっくり剣術は使えね,w」とかのたまう人はこれで減るかな。
自分はまだソフトソードだけど、激しくなるとあれくらいのスピードにもなる。
金属剣で戦うのはいつになるか解らないけど、この動画は良いイメージ。(笑)

せっかくだから分析ね。
右とは「右の者」左とは「左の者」。
攻撃が右とか左の意味じゃないのでちゅーいされたし。

(動画は2:15からのロングソードについて)
1/右ツォルンハウ攻撃:左クルンプハウ受け
2/右バインドすかし:左空振り
3/右シールハウ:左びっくりして腕切断 

2:24からはカウンター説明で、最初は同じ流れなので、同じ部分は//でーす。
1//右ツォルンハウ攻撃:左クルンプハウ受け
2//右バインドすかし:左空振り
3/右シールハウ:左リーデルで防御
4/右ガードされてびっくり:左オクスからロングエッジで側頭部斬撃

2:30からは次のカウンター。
1//右ツォルンハウ攻撃:左クルンプハウ受け
2//右バインドすかし:左空振り
3//右シールハウ:左リーデルで防御
4//右ガードされてびっくり:左オクスからロングエッジで側頭部斬撃
5/右頭部を守るために剣を右に押して防御:左オクスの左右を入れ替えて左から回り込んで刺突。

2:35からは次のカウンター。
ここまでは同じ。
5//右頭部を守るために剣を右に押して防御:左オクスの左右を入れ替えて左から回り込んで刺突。
6/右剣を上に上げて切っ先をそらす:左切っ先をそらされる

2:43からは↑こっちの続きでカウンターを追加。
ここまでは同じ。
6//右剣を上に上げて切っ先をそらす:左切っ先をそらされる。
7/左切っ先を上げられ危ないので剣を引く:右その瞬間を狙いミテウハウで斬撃。
(この流れはあまり良い流れではなく、とても危険だと思う)

2:56からは次のカウンター。
ここまでは同じ。
7//左切っ先を上げられ危ないので剣を引く:右その瞬間を狙いミテウハウで斬撃。
8/左ミテウハウを回避でシャイテルハウ:右脳天を割られて死亡
/終了





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.27 2009 ドイツ剣術 comment0 trackback0

ドイツ剣術は楽しいよ

剣術オフ会みたいな、ソフトソードの大会をしました。(笑)

中世ドイツ剣術を習っている人間はとても少ない。
だから他のドイツ剣術生徒以外は、我流か、ミックス剣術になっちゃう。
ゲストさんだと主に日本剣術関係。

試合や地稽古のフリーバトルでは面白い話がたくさん聞けたものだ。
試合で面白かったのが、ドイツ剣術独特の攻撃にビックリする人達。
両刃の剣であるドイツ剣術は、日本刀とは異なる剣の使い方。

そして十字鍔で遠慮なく攻撃を受け止める。

足の使い方も行動的で、正面からはできる限り戦わない。
日本剣術関係は正面で戦い、剣を激しくぶつけない。
ガシガシ攻撃するドイツ剣術は、受身では圧倒的に不利。

技の種類が多いので、最近はちょっと混乱気味。
もう少し技を整理しないとマズイかな?と思うこのごろ。
それにしても楽しい中世ドイツ剣術。(笑)
.18 2009 ドイツ剣術 comment0 trackback0
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マクシミリアン1世

Author:マクシミリアン1世