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胴鎧を作ってみる その26 感想

最後なので簡単に全体を振り返ってみますね。
胴鎧を作ったのは結構前なので記憶は曖昧だけど。(笑)


前回のところでも書いてあるけど、作ったものは基本的に手元に残らないから、あとから修正したいとか、振り返りたいとかはできない。そうかとて終わった途端に気持ちが消えてしまうのは不思議なところで、後からどうこうしたいと思わないのも面白い感覚。作ることが目的なんだなと自分でも思う。
(・ω・)ノ

ちょっと脱線したけど、胴鎧を振り返って。
今回の胴鎧もオリジナルデザイン。歴史西洋甲冑の復元ではないのだ。でも限りなく実際の構造を応用しているから、構造的にはホンモノに近いかな。(笑) 今回ももちろん設計図も図面もないし、コピーサンプルもない。前例もないし経験もないところで製作する、初めての胴鎧制作となりました。毎回新たな敵と遭遇して、もうダメだ!と思うけど、ひたすら考えて逃げないことを繰り返して何とかここまでたどり着いた感じ。振り返ると自分でもよくやったなと笑ってしまう。(笑)

今回の作業を一言で表現すると「面積と合わせ術」に尽きる。
この「面積」は言葉の通りそれまでの前2品に比べて格段にサイズが大きくて面積があること。これはつまり、手で持てる範囲の中、手に持って観察できる範囲ではないこと。だから小さい視点でやっていると全体が把握できなくなるから、形になってくると何度も何度も数メートルほど離れてシルエットを観察することを繰り返す。これがけっこう手間と時間がかかり、進行を妨げる。(;´д`)

日本の美的感覚だと覗き込んで細工の出来具合を吉とするけど、西洋の場合は離れてバランスが取れているかどうかのシルエットを最も重要視するから、手で持って眺めず、人から見られるように意識してシルエットを重視した美観になるわけなのだ。

パーツの面積が一番大きいので自動的に(無意識に)目が行くところだし、人間が身につける部分なので、見た目が大事なこと以上に着心地が良いとか、機能性が劣ってはいけないなどのハードルもほかのパーツより高いので、あまり注目されないかもしれないけど、かなり仕上がりには神経を使う。
胴鎧がカッコ良ければ、単品装着それだけでもカッコイイからね。(笑)

面積が広いと鉄板の歪みも大きくなるので、予想外の問題も起きる。
やっぱり面積が大きいのは独特の難しさがある、新しい勉強でした。


そして一番苦労させられたのが面積による磨きの苦労。
こいつはマジで死ぬんじゃないかと思うほどキツカッタ拷問。
2週間くらいずっと削りとるようにグシグシ研ぎ磨いたからね。
さすがにこれが終わったあとは「マッチョになったね」と笑われた。(笑)

一気に進めるのは、感覚が残っているので気分が乗って進めてしまうこともあるけど、本質なところでは、鉄材は磨いてしまうとそのまま放置できず、あっという間に1日でさびてしまうので、それで台無しにならないように、間髪入れずに一つづつ一気に仕上げてしまうのが絶対条件。「あとで漆を塗るから~」などと呑気なことは一切ないのだ。もちろん錆びるだけでなく、漆でごまかしが出来ないから、鉄板をハンマーで叩いたボコボコの表面をツルツルに研ぎ磨くのはとってもとっても大切。

この非常すぎるしんどさに、これ以後に簡易機械を購入したわけだ。中世末期・ルネサンス時代も「手磨き+水車機械磨き」をしていたので、良く考えると単純機械を導入しても昔と同じなんだよね。でもこうして限界の厳しさを最初に体験しておくのは本当に良いことだと思う。最初から機械では、できない部分はできないと逃げちゃうからね。


他には胸の足掻きと段差部分の勉強かな。
作業中のところでも書いているけど、この足掻きを設けることの面倒くささは冗談ではないくらい面倒くさくて、何度途中で辞めて固定してしまおうと思ったことか。(笑)
でも諦めないで「どうしたらできる?」をひたすら考える。
このため「原因と結果」の深い予想練習になりました。
(;´д⊂ヽ

この足掻きも、本来はぴったりくっついていればもっと楽だったんだけど「段差には隙間が欲しい」との希望だったので、わざと1~2ミリていどの隙間を均一に残さなければならず、これがかえってやりにくい難しい作りとなってしまったわけで、デザインがいかに造りと構造を邪魔するかがよく学べた。でもこれはこれで非常に良い経験と勉強になったどす。もうオリジナルデザインは作らないぞ。(笑)


他は文中でも何度か書いている、胸当と背当の側面の合わせの苦労かな。ここは予想外に難しくかなり時間を取られたけど、時間を掛けた分だけとても具合のよい感じになって気持ち良い。違和感なく、スコッってハマるのよね。(*´∀`*)

単純に鈑金術で一番苦労したのは腰のくびれパーツ。
これも文中で触れているけど、本当に「さすがにこれは無理だ!」と思ったかな。しかもそれが前後で2個使うわけだから、1個目ができないときは久しぶりに油汗がでますた。結果的に出来たから「窮すれば通ずる」だけど、もう一度やってみようかと言われれば、イヤだと答えるよ。(笑)


総合して考えると、足らぬ頭をフル活用すれば、どんなこともある程度のお金と大量の時間をかければ、だいたいのことはできるなと思えたことは、良い意味での自信になりました。それで反対に気がつくことは、時間が確保できないと西洋甲冑は難しいなと、今まで以上に思ったかも。なぜなら、毎日1時間とか少ない時間ではできないことが多く、いかにまとまった時間を確保して集中できるか?に掛かっている。ウルサイ作業も多いので夜にもできず、趣味や暇つぶしではまずできないとつくづく思うのだった。

しかし作業は作るたびに飛躍的に技術が向上しているので、今後もへこたれずに頑張って進めてみたいと思いまっす!まずはひとまずお疲れ様~。
ヽ( ´¬`)ノ

091105_154413.jpg

実質作業:約137時間(胸当&背当)
重量:胸当/約2.5kg、背当/約1.8kg、合計/約4.3kg
材質:鉄1.2mm,1.0mm

実際には失敗や修正、アイデア構想、型紙などの準備にかなりの時間を使っているので、もっと多くの時間を費やしている。たぶん下準備とかまで含めれば、プラス30時間以上かなと思う。1日8時間で・・・とか計算した人は最も的外れな計算なので残念。
ヽ( ´¬`)ノ





※文章画像の無断転載厳禁
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.06 2011 胴の胴鎧 comment0 trackback0

胴鎧を作ってみる その25 可動範囲

最後のおまけに、可動範囲をちょっと紹介。
ついでに撮影した画像なのであんまり綺麗じゃないけど参考にアップ。

今回の胴鎧(胸当と背当)は足掻き(可動範囲)が設けられてる。
足掻き(あがき)ってなに?と思うけど、簡単に表現すると「動く範囲」。
「胴鎧が動くの?」と思う人もいるけど、15世紀のゴシック甲冑や、16世紀のスペイン、イタリア甲冑などではしばしば胴鎧が動く構造になっていて、人の動きに連動して、動作を妨げないようになっていたのね。この造りはどれもよく出来ているので、今回の胴鎧の中にも遠慮無く組み込んでみたわけさ。(笑)

初めて作るのに何でそんな無謀なチャレンジするかって?
そうしないと、せっかくのこのデザインが死んでしまうからさ。
(´ ▽`).。

本当は人が着用して撮影すると分かりやすいけど、一人だと何も出来ないので、今回は置いたものを動かしてそれで撮影してみたので、腰のクビレを軸に何となく想像して見てくださいな。
というわけで簡単な比較画像です。

普通にまっすぐな状態の胸当。
P1100349.jpg

前側に倒した状態。
フォールド(スカート)部分が大きく潰れているけど、腰のクビレを見ると重なってけっこう前傾になっている。上からパーツ2,3,4もわずかに前に傾いているので、それぞれが少しずつでも、全体では意外と傾く。
たったわずかだけど、このわずかが使用者の体に負担をかけない。
体を動かしても、突っ張ったり、引っかからないのは大変ありがたい。
昔の人はよく考えたなと感心してしまう。

日本甲冑みたいに鋲でガッチリ固定とかしないよ。
☆^∇゜)
P1100350.jpg

こちらは後方に傾けたところ。
パーツ全てが最大に開いて、状態が反れるのを邪魔しない。
たいしたことがないように思うけど、これもとっても大事。

後方に反れる動きは人体でそうないけど、なにげない動作でも胴は意外と前後左右に動くため、そのたびにどちらかの方向に鎧が引っ張られる。このような足掻きがないと、そのつど胴鎧全体が引っ張られ、肩の革ベルトに強いツッパリ感を生んだり、胴鎧が大きく動いて他の鎧部品にぶつかったりするので、このような小さな足掻きでもとっても大切、かつ有効なのだ。

ただ足掻きを設けることは非常に手間がかかるので、費用対効果を考えると気軽なものじゃなくて、それならば簡単安くてコンパクトに作って動き易いほうがいいと考えるのだけど、それはいわゆる日本の胴丸のようなものになっちゃう。
けど、それでは大金をいただく甲冑師の腕前と存在の意味が無いから、このような贅沢なものも西洋では盛んに量産されたわけね。一般的にはここまで段差はないけど、胸当が2段になっているのは普通だし、腹の部分だけ横板で4段になっているなど、様々な胸当が歴史上存在する。(笑)

(ちなみに、この胴鎧のデザインは歴史的なものじゃないですよ。あくまでもオリジナルデザインを、リアル西洋甲冑で表現するとどうなるか?というファンタジーの甲冑です)

P1100351.jpg


こちらは背当の通常状態。
垂直設置ができないので、変な画像で申し訳ないっす。(´・ω・`)

P1100370.jpg

前側に傾けたところ。
背中は意外と引っ張られるので、出来る限り前に傾くと都合がいい。
だけど元の形と構造的に矛盾するから、この角度を取るのも精一杯。
厳しいなと思ったけど、これだけ前に傾けばオッケーだ。
(^_-)v

P1100372.jpg

こちらは後方に傾いた様子。
大きく傾いているように見えるけど、腰の部分が大きく折れているだけ。
パーツ自体の足掻きはほとんどないので、腰で折れるのがメイン。
そして大切なのが、フォールド(スカート)が大きく重なり折れること。

当たり前のように思うかもしれないけど、しばしば復元された西洋甲冑は、このフォールドを鋲で固定していることがある。見た目にはなにも問題ないのだが、この動きがないと基本的に座れない。そして尻餅を付いたとき、縁が当たって下から突き上げれれることになり、くだらない衝撃やダメージになるのね。

だからこうしてフォールドが大きく反り上がるのは基本的なことだけどとても大事なこと。固定されていたり、反対にブラブラデタラメにつけられているとみっともないので、ピシッと揃えて綺麗に動くのがフォールドの大切なところで~す。
P1100371.jpg

以上。
胴鎧(胸当と背当)の足掻き(可動範囲)はこんなモノです。
自分で作ってみたい方はこれを参考に可動式胴鎧を作ってみましょう。

いつまで経ってもぴったり合わないからって、
ヤケを起こして鋲でガッチリ固定しちゃダメだぞ。
( ´_ゝ`)





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.28 2011 胴の胴鎧 comment2 trackback0

胴鎧を作ってみる その24 完成

ようやく完成~。
ヽ( ´¬`)ノ;
胸当正面
P1100348_20110126223315.jpg
背当正面
P1100377_20110126223324.jpg
胸当&背当の合わせた側面
P1100375_20110126223334.jpg

やっと完成しました。(;´д⊂ヽ
とても時間と手間はかかったけど、初めてトライして形になっただけ嬉しい。
何も無いところからよくここまで出来たなと思う。
未経験、サンプルなし、設計図なしってどんだけチャレンジャーか。(笑)
途中で何度も挫折しそうになったよ。

終わってみれば気になるところは沢山あるけど、すべては経験。
こうして一度すべてを経験すれば次回から誤りや注意を改めればいいのね。
最初から100点など出せるわけ無いのだから、形になるだけすばらしい。

これは三浦さんからしつこく言われていることで、最初は赤点クリア30点でオッケ。次は出来る限り上を目指して合格クリア70点を目標で、それ以降は徐々に腕を上げていけばいいだけで、満点は永遠に来ないそうだ。
(・ω・)ノ


最後の微調整を書き記してないけど、最後のこだわりが頑張って正解。
画像一番下の3枚目「側面」を見ると、それがわずかに見えるかな?
胸当と背当が合わさった部分の上の縁の合わせ部分。
ちょうど腰バックルの数センチ上の部分だね。

これは比較しないと分からないけど、胸当と背当の縁をきっちり合わせた。
「胴鎧を作ってみる その13 全体バランス」を見ると分かりやすいかな。

そのページの一番上の画像は、全体の形成が終わったところの側面。
胸当と背当の合わさったところを見ると、脇の部分が段差にズレてる。
ここは側面を合わせるときにカットして調節したけど完璧でなかった。

これ以上は無理だと思ったけど、最後の最後で納得いかず。
「やっぱり1センチでもズレてるのは許せん!」っとムキになってトライ。(笑)
もう削れる限界だったけど、角度をうまく使い最小公約数でわずかに距離を取る。
下手をすると全体のバランスが崩れかねない危険なトライだけど、
何度も何度もシミュレートして行けると思って修正したのだ。
おかげで完成ではこうして前後の縁の合わせがぴったりで良かった。
(*´∀`*)

最初から決まった型紙で設計図があればこんな苦労は一切なし。
だけど型紙や実サイズはこうして終わらないと結果として出てこない。
つまり鎧そのものは過程で、残った型紙こそ本体なのだ!

なのでこうして作業が終わると、最初に作ったイメージ型紙を修正する。
作業工程ではあたかもあの型紙でオッケみたいだけど、あれではお話にならず。

最後にあちこちをカットして型紙の形の修正をし、メモを書き加える。
こうして目的の形のために必要な型紙が手に入る。

だから作った西洋甲冑は、私はそんなに興味がない。
それ以上に大切なのは「経験」と「型紙」なのだ。
☆^∇゜)





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.26 2011 胴の胴鎧 comment0 trackback0

胴鎧を作ってみる その23 金具

ちょっと順番が逆になっちゃったけど、最後にバックルとベルト付け。
本当は全体組み立てをする前に個別に付けるのが正解。
小さい部品の時なら、鋲打ちがラクだからね。
☆^∇゜)

今回は写真を撮る関係というか、バックルやベルトのない画像が欲しかったから後から取り付けることにしたけど、当たり前というか、やっぱりでかくなった鎧に鋲を打つのは非常に面倒なのね。
皆さんもバックルベルトを付けるときはお早めにね。(笑)

ちなみにバックルをつける時は繊細に。
「テキトーにこのへん」とかやると後でエラい目にあう。
これは組み立てる前に試着をして場所をしっかり決めるのが良い。
それなら着け心地や、前後の不便さなどが理解できてミスの予防になる。

あとできれば、バックルベルトを留める鋲も一定規則がイイね。
都合だけ考えてテキトーに留めてしまうと美的外観が崩れちゃう。
下の画像3枚目などはその代表的な例だけど、右の鋲が縦に3つ連なる。

これが前後(画面では左右)に勝手に付けてしまうと、何だかズレて汚い。
そして時には、ほかのパーツ(ここでは胸当)の重なりにぶつかることもある。
終わってから「鋲がぶつかる!ヒ~!」ではどうにも笑えない。(笑)

だからバックルベルトをつける時は、よ~く考えるのが大切。
「適当な性格は、鋲を適当に付ける。鋲一つで性格が出るんだよ」
三浦さん風に言うとこんな感じだっ。(´ ▽`).。
何のことか解らないけど、そうであるものとそうでないものを並べてみると、その意味がとてもわかるから面白い。(笑)

ただし、別にこれが絶対正しい訳じゃないから、最終的には作る人の自由で何をしてもオッケ。三浦さんは「これじゃなきゃダメだ!」とは言わないから何をしてもいいのだ。が、やっぱり言われたことを無視して好き勝手にやるとセオリーや常道から外れて、まずもって汚いとか、みっともない仕上がりになるから、結果的には自分の作品の評価が下がるわけなんだけど、「本人がそれでもいいというなら、べつにそれでも構わない」そうである。(笑)
これこそほんとうに自由尊重だね。(怖!)
ヽ( ´¬`)ノ

P1100382.jpg

肩のベルト。無駄に長すぎないこと。バックルに通して10センチくらいの残りが、ぶらぶらしなくて良い感じ。穴は5個以上空けないのがバランスの取れたベルトの基本らしい。

P1100374.jpg

背当についている肩のベルトと、胸当のバックルを合わせたところ。
ここではギャリソン・バックルを使っているヨン。(市販品)
ノーマルでもいいんだけど、ベルトが飛び出すのを避けるためにギャリソンバックルにしたのだ。これはなるべく革を表に出さないこだわり。値段も割増だから、買って使うならノーマルで良いと思うよ。

P1100373.jpg

胴体の側面部分ね。
一般的な西洋甲冑なら腰ベルトで腹の前で留めるのが普通。
だけど前に書いたように、革はなるべく見せたくない。

それとお腹の部分に可動部を設けて段差にしてあるから、その部分の上にベルトが来ること、ましてやバックルが来ることはとても不都合な条件なので、そのリスクを避けるために、側面のベルトに設定。

一応15世紀中期のイタリア式ゴシック甲冑でもこのやり方はあるのでデタラメでもないんだけどね。昔のように左側を金属の蝶番にして、右側のみをバックルとベルトにするのも面白いんだけど、そうしてしまうとバラバラにできなくなるので保管と管理が面倒になっちゃう。ここはユーザーが扱いやすいように左右ともバックルベルトにしました。
(・ω・)ノ





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.23 2011 胴の胴鎧 comment0 trackback0

胴鎧を作ってみる その22 組立

背当の組立も胸当と同じね。
なので特別なことはないです同じです。(笑)

組み立てをするときに大切なのが、組み立てる順番。
これは意外と気にされないけど、大切な問題。
順番を無視して適当にやると後でエラい目にあう。
(´・ω・`)

どれがどうというのは決まっていないけど、組立で起きる問題はいつも共通なので、それを意識していれば、自然と組み立てる順番が分かってくる。

たとえば手脚など長い部品が連なるときは、端から順番に組み立てると、半分を過ぎた当たりからクタクタして鋲が打ちにくくなって組立が一人で出来なることがある。だからなるべくクタクタしない組み合わせの塊にして、最後に合体させれば、最後の1回だけ大変な組立で済む。よく解らない人は、やってみるといいよ。(笑)

という説明をして、背当てもそれに習って塊で組立ま~す。
パーツ1,2,3を連結させて一つ。
パーツ4,5,6を連結させて一つ。
最後は大変だけど、中央の3と4を合体。

このように中央で合体させれば、全体の重量バランスが中央になり、鋲を打つときに左右の天秤バランスが整い、比較的押さえるのがラクで、一人でも自由に組み立てることができる。

これも企業秘密といえば企業秘密だけど、良く考える人ならこんな事言われなくても自分で考えて最も効率のよい方法として気がつくから、秘密でもなんでもないんだけどね。
(´∀`*)

というわけで、背あても合体して終了です。
P1100366.jpg
P1100368.jpg





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.22 2011 胴の胴鎧 comment0 trackback0

胴鎧を作ってみる その21 背当

え~、胸当の組み立てが終わったところで次は背当ね。
で、作るところは胸当と全く同じ。
むしろもう少し単純で退屈なので、これといって語ることなし。(笑)
曲面が少ないのと、動き部分が少ないのでラクといえばラクです。

なので準備と途中経過はすっ飛ばしました。
ヽ( ´¬`)ノ


ちょっと説明するなら、鉄板の厚みは胸当より一段階薄くなってまっす。
これは昔の西洋甲冑と同じで、背当より胸当のほうが肉厚で丈夫。
西洋甲冑を知っている人なら当たり前すぎていちいちそんなこと書いて説明することはないけど、たぶん本の中とかに書かれているのも見たことがないから、もしかしたら一般では知られていないかもしれないね。

これ試験に出るよ~♪

そんなことで、形成と磨きが終わったところ。
背当の上から1,2,3,4,5,6パーツね。
P1100352.jpg
P1100354.jpg
P1100356.jpg
P1100358.jpg
P1100360.jpg
P1100362.jpg

やっぱり腰のくびれになるパーツ4は思い出深い。
胸当の時と同じで、この形にするのにとんでもないくらい苦労。
この部品を1万円で作ってくれる人がいたら喜んで頼むよ。♡

ちなみに胸当も背当も、ここまで磨いたのは全部手磨きでーす。
前にも説明したけど、表面をよく研いで、そしてここまで磨く。
ほとんど囚人の拷問みたいだけど、この経験は良かった。

とにかく面積が一番多いパーツなので、本当に参った。
この労力と時間を体験することで、時間効率を考えるようになった。
このあとに簡単な機械を取り入れるのだけど、やっぱり手磨きはだいじ。

手でやることは全ての基本と基礎になるから、最初から機械はズル。(笑)
機械では横着することばかり考えてしまい、返って汚くなる罠。
でも手磨きをやっておくと、それが基準になるので機械でも綺麗にやる。

これは三浦さんから教わった哲学だけど、根底のところで一番大切な価値観だと思うのは経験したからこそ分かるありがたい教えと経験。

「磨きがきちんと出来れば、他は何でもできる」
の格言は嘘ではない!
(・ω・)ノ


ちょっとおまけ。
部品を上から見たところね。
P1100364.jpg





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.22 2011 胴の胴鎧 comment0 trackback0

胴鎧を作ってみる その20 組立

さきほどの胸当部品4と5がつながり、6と7もつながる。
そうしたらあとはぜんぶ1,2,3,4,5,6,7を合体。
基本的には全部「半固定鋲」で留めているよ。
なので1と2以外はガクガク動く。
この感覚は面白いので触った人でないと解らない。(笑)

動く様子は最後に紹介します。
(´ ▽`).。

P1100343.jpg

P1100347.jpg
しかしまぁ何だ。
写真にするとベタッとしたつまらない絵になるな・・・。





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.10 2011 胴の胴鎧 comment0 trackback0

胴鎧を作ってみる その19 足掻き

こんかいちょっと仕組みの入った胸当の構造を説明。
下の画像は胸当部品の4と5が組み立てられたところ。
ちょうどお腹の部分と腰のくびれ部分にあたる。

4と5の部品も「半固定鋲」で留められている。
だからガッチリ固定されず、動かすとずれてしまう。
画像で見て分かるけど、引っ張ると最大稼動範囲で口が開いてしまう。
ほっといてもいいけど、情け無さは満点だ!(笑)

どこかに当たる部分もないので開いてしまうのは当然。
だから普通は隙間など空けずにぴったりと合わせてしまう。
ぴったり合わせた部分でスライドする構造ならカーブや長さの具合で口が開かないようにすることができるのだが、このように段差をわざと設けたためにそれができなくなり、このような本物の西洋甲冑ではありえない現象が起きてしまった。

でもデザインがそうなっているのだから仕方ない。(;´д`)
そのデザインを優先させて構造でカバーしたわけだが、その分の手間と技術は想像を越える面倒くささとなり、このようなわずかなイメージを具現化するだけでも何日分もの作業時間が増えてしまう。(爆)

よほどのことがない限り、鎧をデザイン優先で造るのは控えるべきで、もし鎧を作ってみたいと思う人がいたら、何も無いツルッとした何の変哲もないつまらない単純なものを造るのをお薦めしま~す。へたに「せっかく作るから」などと余計なことをすると、まずビギナーは100%挫折します。(笑)

話は脱線したけど、このパカっと空いてしまう厄介な腹をどうにかしなくてはいけないので、そのために昔ながらの構造を取り入れてみましたのさ。
ヽ( ´¬`)ノ

P1100338.jpg

P1100339.jpg


でこれが裏面に取り付けた仕組み。
15世紀イタリア式ゴシック甲冑の仕組みをそのまま使ったんだけど、とりあえずこれで問題なし。表からやることもできるんだけど、限りなく表面は鉄のみにしたかったので、革は内側に入れてみた。

しかしまぁこれもちょっと面倒臭く、壊れたときの修理も面倒。
できることなら余計なことをしないのが一番だね。(笑)
これはつぶれて閉じているとき。

P1100340.jpg

こっちは引っ張られたとき。
限界点手前で革が固定されているのでこれ以上伸びない。つまりはこれ以上開かないので腹の口が開かないことになるのね。単純だけどこれも立派な昔の可動技術ね。
☆^∇゜)
P1100342.jpg





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.10 2011 胴の胴鎧 comment0 trackback0

胴鎧を作ってみる その18 組立

さて組み立てしましょう
最初は難しくないので順番に組み立て。

1と2は何も無いので「固定鋲」で組立。
2と3は「半固定鋲」で組立し、足掻きを残す。
ここまでは単純なので問題なくできる。

鋲が打てないと組み立てができないので、組み立てをする前に鋲が綺麗に打てるように練習してスキルを身につけておこう!軽く見られるけど鋲を綺麗に打つのはけっこう難しいんだよん。(笑)

P1100335.jpg

P1100336.jpg

こっちは4と5の組立。
ちょっと仕組みがあるのでここだけは別に先に組立ね。
とくに全部を固定式鋲にするならばこんなことしなくてオッケ。
なぜだかは次で説明ね。
☆^∇゜)

P1100337.jpg

こっちは6と7の組立。
実際には8を着けてしまってもオッケ。
P1100345.jpg






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胴鎧を作ってみる その17 磨き上げ

ひと通り磨きが終わったところ。
ここまで上げるのにかなりの時間が経っている。
結果だけ見ると簡単だね。(笑)

面白いのは、それぞれに仕上がりの差があること。(笑)
これは体調やスタミナ、残り時間で差が出ているのかなと思う。
本当はもう一度通しで一律に磨きたかったかな。
よく覚えてないけど、むちゃくちゃ疲れてぐったりしてた。
(´∀`*)

ぼんやり曇っているのは錆止めにワックスが塗ってあるから。
ワックスを塗らないと1日で錆びちゃうからね。

以下は胸当の部品1~8でごわす。
このあとは順番に組み立てね。
☆^∇゜)

P1100318.jpg
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.10 2011 胴の胴鎧 comment0 trackback0
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マクシミリアン1世

Author:マクシミリアン1世

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