FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
.-- -- スポンサー広告 comment(-) trackback(-)

首鎧を作ってみよう その21 感想

全部終わったので、最後に感想でも。

この首鎧も頼まれて作ったので、完成して渡すと手元に残らない。当たり前だけど、造ることが好きなので完成しておわっちゃうと案外興味がない不思議な感覚。買ったものだと大切にするのに、依頼されたものは忘れちゃうのは面白いね。(笑)

ただ毎度言われて困るのは「造った作品を見せて」と尋ねられること。
作品が手元にないから見せることができない。
さすがに何回も聞かれるとマズイなと思い始める最近。
少なくても写真くらい残そうかと考えてる。♪


今回は、ある程度決まったデザイン画を元に作った。設計図もないので、希望する条件を元に自分で考えた構造なので9割以上は新規オリジナルデザイン。もともと本物の西洋甲冑の部品ではないので困って悩んだけど、応用として未知のものにトライする経験は、さながらスパルタ式で、焦りながらも冷静に考える非常に実戦的な訓練になって良かった。

なんて笑っているけど「できね!」と放り投げたときは,ものすごい信用失墜とペナルティーがかかるから、それを考えると簡単に諦めることはできず、何日でも取り組むしかない。これが会社員やアルバイトならできなくてもヘタクソでも給料はもらえるが、創作でかかった時間に対してお代を払ってくれる気前の良い人はいないので、時間を掛ければかけるほど、時間あたりの労働賃金は奴隷並みに低くなる。だからまともに計算したり仕事にするとうんざりし、返って粗悪なもので完成させてしまおうと思っちゃう。そうなると本末転倒で、目指すものや理想のものが造れなくなってしまい、どこかでそれを誰かが背負わなければ、こんなバカな仕事はできない。
(だいたい無茶なことってのはそのパターンだね)

海外でも、手作りの兜や脛当てを作る人もいる。
単品で10万~20万するわけだが、当然注文はほとんど無い。
売れるのは機械でおおまかに作った1万円程度のものばかり。
目的が違うので、私は私なりにやるだけだけどね。(笑)



今回の製作は非常に複雑なため、それまでにない経験ができたと思う。
これを始めるときと終わったときでさえ、仕上がりは異なる。
分からなかったことも分かり、知らないコツまで発見できる。

こんな面倒で難しこと、少なくても自分のためなら製作しない。自分の作品なら誰も文句言わないし、制限がなければ気楽なもので、恐怖心も責任感もない。「俺はアーティスト!」なら自由勝手気ままに創作できるけど、着て動く鎧は全然別。ユーザー優先で、使えるようにしないとまったく意味がないよね。

そう考えると、この無茶すぎる作業は、時間を掛けた分だけ価値があると思う。至らない部分はたくさんあるけど、未経験で無サンプルでここまでできれば、とりあえず赤点クリア。欠点としては「頑丈に」とのことで、ずいぶんと重たくなった。(笑) 苦労したからもう二度と同じ物は作らないけど、現段階では最高の作品だと思う。


終わってからおまけの部品を着けてくれと頼まれたけど、後から希望されても構造上取り付けることができないが、使用者はそこまでわからないから、強引に形だけその部品を取り付けた。個人的には取って着けたようなショボイパーツなので好きになれないけど、どうしてもなので着けてみた。仕様変更や追加は御法度ね。♡
(後付けなので写真には写っていない)

何はともあれ、ひとまずお疲れ様~。
(*゚▽゚*)


P1100205.jpg

実質作業:約150時間
重量:約3.5g
材質:鉄1.6mm,1.2mm

実際には失敗や修正、アイデアや型紙などの準備にかなりの時間を使っているので、もっと多くの時間を費やしている。たぶん細かいことまで含めれば、200時間以上使ったと思う。
ゼロスタート&オール手作業だからそんなもんかな~♪
ヽ( ´¬`)ノ





※文章画像の無断転載厳禁
スポンサーサイト
.29 2010 首の首鎧 comment0 trackback0

首鎧を作ってみよう その20 完成

立板が出来上がったので、ヨダレ掛けと合体!!!
もちろん先に、ヨダレ掛けと首周りが合体ね。

その首鎧が組み上がったら、最後に立板を合体。
ものすごい簡単そうにまとめてるけど、最後が一番しんどい。;
首鎧だけでもでかいのに、それにデカクて重い立板を着けるわけだ。
総重量は数キロになるけど、鋲を留めるときは1支点のみ。
それを押さえながら一つずつ鋲を打ち留めて行くのでちょっとした曲芸。
鋲を打つ順番も大切なので、作業の前によく考えよう!
(*゚▽゚)ノ

ン?
肩の鋲を、綺麗にどうやって打ち留めたかって?
それは企業秘密だよ。

何はともあれ、ようやく完成~♪
万歳でございますお疲れ様~。
(^▽^)

P1100202.jpg
P1100203.jpg
P1100204.jpg

しかし写真だとなんで変な形に写るんだ?





※文章画像の無断転載厳禁
.29 2010 首の首鎧 comment0 trackback0

首鎧を作ってみよう その19

P1100197.jpg

↑捻り返しを加えると、どうしても全体が歪む。
これが困ったわけで、再び微調整をするのね。
( ´△`)アァ-

首鎧に乗せて調整をする。
あとは捻り返しの部分を丁寧に整える。
こう言ったことは地味で目立たないけど、評価に大きく差が出る。
たぶん修正とかしないと、100点のものも50点くらいにイメージ悪い。
地味なことは大切ね。♡



↓調節が終わったら、最後に磨きね。
磨きは特に何もないので省略。
しかしやっぱり、デカイ部品はシンドイです。(笑)
P1100201.jpg





※文章画像の無断転載厳禁
.29 2010 首の首鎧 comment0 trackback0

首鎧を作ってみよう その18

「立板」の基本形ができたので、次の段階♪
このままでも良いのだけど、上の方がブヨブヨ。
平面で大きいから、どうしても弱いよね。
なので、カッコ良さも増すことから上縁に補強を加える。

P1100147.jpg



↓デッカい部品だけど、捻り返しを加える。
こんなデッカいくて急カーブの角があるものをしたことがない。
自分へのチャレンジも含め、頑張ってみる。
う~ん、かなり苦労したけど、非常に良い経験。V
P1100195.jpg



↓上縁グルリと捻り返しが加わる。
これによって洒落にならんほどカッチカチに硬くなりました!
(*´▽`*)ノ
まだ全体的にグニグニだけど、後で修正ね。(笑)
P1100196.jpg





※文章画像の無断転載厳禁
.29 2010 首の首鎧 comment0 trackback0

首鎧を作ってみよう その17

P1100141.jpg

↑ある程度形になったら、首鎧とセットで形成。
これは最初の乗せただけのときね。
サイズはデッカいし、肩の左右は飛び出している。
論外なほど全然合っていない。(笑)
ここからコツコツコツコツ、写経のように辛抱強く立体を合わせる。

いや~この作業が一番時間かかったよ。
何時間やったか忘れるほど。
やっぱりデカイもの同士、かつ3D曲面を合わせるのは神業だね。



↓こっちは形がほとんど決まった状態。
サイズがデカイので不要な部分を切り取る。
しかしま~、ハンマーで〆たから硬いの何のって!
切削ディスク2枚消費しますた。
≧(´▽`;)≦
P1100144.jpg
P1100145.jpg

↑これは最後の方かな?
はっきり分からないけど、肩に乗せてカーブや水平を確認。
ようはこの確認作業を何十回と繰り返して希望の形を求める。

言われないと分からないかもしれないけど、肩にクリップ有り。
つまり立板のL字水平と、首鎧の縁がぴったり合っていること。
クリップから左に向かってにアーチが延びてるけど、隙間が見えないでしょ。(笑)

直角L字ではなく、肩のラインにあったなだらかな3D立体。
わずか15ミリ幅なんだけど、本当に合わない!!!!!!


↓だいたい形がとサイズが決まった様態(たぶん)。
肩の左右から飛び出してはいけない絶対条件。
だけど内側は頭が入るので1ミリでも広く取りたい。
前面になるべく突き出したいが、ヨダレ掛け前の上に乗っちゃいけない。
ヨダレ掛け前を避けて前にせり出すと、正面縁の角度がついて不自然。
垂直を優先しようとすると後に下がってアホっぽくなる。

そうやって多くの矛盾が幾重にも重なる不思議パズル。
条件が一つ加わると×2×2×2と複雑になる鬼!
たぶんこんなに苦労したのは初めて。♡
P1100146.jpg





※文章画像の無断転載厳禁
.29 2010 首の首鎧 comment0 trackback0

首鎧を作ってみよう その16

とりあえず基本のならし叩きを進め、全体の形成へ。
こんなデッカい部品と、平べったい部品は初めて。
本来、西洋甲冑でこのような部品はありえない。

形成の都合で、鎧は必ず大きな3次元立体物か、綺麗にカットされた小さい2D。
これは強度を保たせることと、細工のしやすさで別れている。
だけどこの部品はどっち付かずの最悪な部品。
デッカいのに2D立体。
(ノД`;)

言うまでもないが、ベガベガに歪みが出る。
ダッダーン!ボヨヨンボヨヨン~。
P1100139.jpg
P1100140.jpg

↑そのグニグニ歪む、そして非常に手で持ちにくいキチガイ部品と格闘。
いやはや、こいつは本当にすごい経験だよ。
なんど放り投げてブチ壊そうと思ったことか。(笑)
Σ(゚皿゚)

正面画像からだと何となく分かるけど、部分部分で意外に立体。
さすがに鉄板を丸めただけの2Dでは形にならず、あちこち形成~。
定規を当てると分かるけど、平面や直線はほとんど無いよ。♪

ある程度立体ができたら、下縁を曲げて形を安定させる。
このL字に折り曲げると、一気に硬直化して曲がらなくなる。
適当に曲げると後で取り返しのつかないことになるので細心の注意が必要だが、何を持って何をどう注意したら良いのか分からないのがくせ者。
゚(´O`)°゚





※文章画像の無断転載厳禁
.29 2010 首の首鎧 comment0 trackback0

首鎧を作ってみよう その15

P1100137.jpg
P1100138.jpg

↑さ~て来週のサザエさんは♪

首鎧の基本形が出来上がったところで次に進む。
今度は首鎧に取り付ける大きな「立板」。
これが何だかは分からないが、デザインでそうなっている。
一番理解できない部品だが、一番欲しい部品らしいので考える。

結局この部品のおかげですべての工程が複雑になっており、半分怨み節で作業を行うことになったけど、理解できないものに理解の目を向けるのも勉強の一つとして真面目に取りんでみたさ。(笑)

画像は何となく測って作った想像型紙と、切り出した鉄板。
相変わらず最初はどんなもんか分からず、どうしてもストライクゾーン広め。
無駄な工程と手間と材料を覚悟しなければいけない!

手ぬぐいみたいにデッカい鉄板でかなりビビる。
未知のものは恐ろしや。
w(゚o゚*)w





※文章画像の無断転載厳禁
.29 2010 首の首鎧 comment0 trackback0

首鎧を作ってみよう その14

なんとかここまでやって来ました~。
首周りに革帯を着けたら、ヨダレ掛けに合わせて組立てる。
画像では所々にネジが飛び出してるけど、あれが留める位置。
最初はバランスを考えて全部仮留めね。

ここまで来て気に入らなくてももうどうしようもない。
微調整なら修正できるけど、ダメな部分はダメなまま。
当然気に入らない部分はあるが、今更どうしようもない。
きちんと作るには経験を繰り返し、次回から改善するしかねー!
P1100130.jpg

↓正面。見ての通りヨダレ掛け前も固定されている。
こうやってひとつひとつと、全体のバランスが細かく測られる。
テキトーにこのへん!とかじゃないよ。(笑)
P1100126.jpg
P1100129.jpg





↓全部の位置が決まったら、最後にヨダレ掛け前のセッティング。
ちょっと分かりにくいけど、これは「フック鋲」と呼ぶ変な鋲ね。
鋲頭を大きな穴に通し、スライドさせて位置を固定する。
これは昔の西洋甲冑にもみられる面白いメカニズムだと思う。

キツすぎると閉まらないし、ゆるすぎると外れやすくなる。
その調節具合がけっこう難しい。
そして穴も単純な「鍵穴」ではなく、スライドしやすく調節。
適当だと、なかなかはまらず、かつ取れにくい困ったさん。
昔の人はよく考えたものだ!
P1100131.jpg
ちなみに、知識がないとこのフック鋲ひとつすらも作れないよ。
「西洋甲冑は技術じゃなくて知識」と語られるのはそんな意味。
「フック鋲くらい楽勝!」と思う人は一個作ってみよう!♡





※文章画像の無断転載厳禁
.29 2010 首の首鎧 comment0 trackback0

首鎧を作ってみよう その13

ようやく形が決まり、磨きも終わった。
再び ヽ( ´¬`)ノ ワ~イ !!

なのでそれぞれの部品を組立てま~す♡♪
と調子ぶっこいてると勘違いして取り返しのつかないミスを呼ぶ。
嬉しいときほど慎重にしないとね。(笑)

↓これは革ベルトをつけたところ。
首鎧は革ベルトで連結されているので、自由に動くのだ!
本当は50%づつのハーフサークルなので、革ベルトも3本3本で6本。
だけど首周り前が小さいので、前だけは幅広の2本になる。

P1100122.jpg

↓後方から見た角度。
正確には真上に近い角度です。
P1100123.jpg

↓こっちは左側面ね。
しかし見れば見るほど変な形。
画像では分かりにくいけど、革は隠し鋲で留ってるよ。
P1100124.jpg

↓開くとこんな感じにオープンしまっす!
ン? こんな開きかたしたらどうやってヨダレ掛けを開けるのかって?
そこが面白いところで、ヨダレ掛けと合わせると分かる。
しばしお待ちを。
P1100125.jpg





※文章画像の無断転載厳禁
.29 2010 首の首鎧 comment0 trackback0

首鎧を作ってみよう その12

形が決まったので磨きました。
ヽ( ´¬`)ノ ワ~イ !!

最終的なところは、鎖骨の辺りが一番苦労したかな。
首のラインと肩のラインが交差するので、1ミリ程度の微調整の嵐!
結果的にこのへんで落ち着いたわけだが、磨いてから修正は嫌だよ。(笑)

しかし何とも不思議な立体になったぞよ。
磨きについては今更語るまでもなし。
P1100120.jpg
P1100121.jpg





※文章画像の無断転載厳禁
.28 2010 首の首鎧 comment0 trackback0
 HOME 

プロフィール

マクシミリアン1世

Author:マクシミリアン1世

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。